砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

厄介なやつが浮上してきた 有馬記念予想

福島記念勝ち馬のマルターズアポジー有馬記念に登録している。この馬と出会ったのは3歳時のラジオNIKKEI賞。「マルターズアポジーという選択」という題で如何のように俺は書いている。
狙うならここしかない、という馬だと。


ただ少しパワーに傾きすぎているところがあって、あるいはダートの方が向いているかもしれない。しかしStorm CatGone WestA.P. Indyなどの靭やかな米血統を多く含んでいることからは芝向きの素質が垣間見ることが出来るわけで・・・。サンデーが入れば間違いなく芝馬だろうがなぁ・・・。

Something Royalの血統が芝を走ることの一点だけでしか仕事をしていないのが特徴で、体質は決して靭やかではなく、前脚はかき込んでいるし後ろ脚は強く芝を蹴りあげている。プリンシパルの結果通りの鈍足馬だろうがローカルではなかなか走るのではないか。

ラジニケで走りそうな配合形なんだがやり過ぎな気もする。また逃げ先行に積極的な馬が多いことから見ても決して楽な逃げは出来ないだろう。スタミナ豊富な配合形から距離短縮はマイナス要素だと考えられる。

あくまでも逃げ先行の基準として考えたい。ホワイトウインドやブランドベルグなんかも先行まくりもいることだし、雨でも降らない限りは、と。

でも雨が振ったら・・・それはもうグランアルマダマルターズアポジー、ブランドベルグの3連複一点勝負だね。
結果として3着まで粘り倒した。「俺の穴馬を見る目も悪かない」なんて思ったりもした。 ところが今年の夏に開花して3連勝で重賞勝ち。ここまでは見込んでいなかったし、福島記念くらいは勝てる器のゼーヴィントを抑えてしまうとは。ノーマークの逃げであるし馬場の恩恵もあったことも確かだが、重賞勝ちにまで登りつめる配合だとは考えてはいなかったな。 Somethingroyalのくだりに関して今の俺も同意見で、パワー豊富だけれど芝に留まる靭やかさはSecretariatSir Gaylordの影響が大きい。そしてKris. SというRobertoを巻き込んだナスキロ血脈も面白い。 Storm CatGone WestもKris. Sもそれぞれ素直に配合された名血統なのがミソだ。その点においてゴスホークケンは格好良い種牡馬と言えるし、たしかにまぁ重賞馬を出すだけのパフォーマンスがあったのだと。10頭やそこらの中央馬から重賞勝ち馬を出すんだからすごい。重賞勝ちの繁殖牝馬を使っただけあったな。 A.P. Indyを挟んでRobertoをクロスさせるってのは理に適っているし、機動力を確保するという観点においてはかなりの好配合。Graustarkクロスも都合が良いし、My Babuまみれにしているのも楽しい。うん、楽しい配合。 具体的に何が弱点何が足りない何がいらないというものがなく、北米血統としてやるべきことをしている。強いて言えば異系を持たないことを弱点としたいが、4×4以上の強いクロスを持たない相似配合なのだから無粋というもの。そうだな、HerbagerとかOccupyを放置していることが相似配合としては弱いかな。 仮にHerbagerを使っていたら・・・有馬で印を打てたかもしれない。こういうド異系血統はクロスした方がいいし、それで相似を取れるなら一層良い。シーホークとかBalladeとかの名血を取り入れることと同義なわけだから。 なんだったらGrey Dawnをクロスしても面白いし、Grey Dawn≒Balladeでもいい。ここから芝適性を補完してフランス血統をより取り入れれば格好がつくな。相手は選ぶけど種牡馬としても一発があるんじゃないか、これ。 あの力っぽい走りだとこれ以上は距離が持たない。だが胴体の靭やかさは特筆ものであり、まくり気質でパワーの勝った走りを支えるにはこの上ない。これで柔らかく動けたならヴィクトワールピサ級と見込めたのだがなぁ・・・。 秋風Sを見る限りでは父と同じ中山マイルがベスト臭い。ダービー卿CT京成杯AHが楽しみ。 だが問題はそこじゃない。マイルを押し切れる逃げ馬がキタサンブラックに競りかけて来るということだ。単騎で逃げてもゴールドアクターの追撃を振り切れるのか怪しいのに、ペース判断の厄介な相手が速い出脚で競りかけてくる。 マルターズアポジーがガチの逃げを打ってきたらテンの100mは有馬記念史上最速をマークしかねない。出るか6秒6・・・!出たらびっくり6秒6! [fin]