砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ジャスタウェイの配合について考える ジャングルポケット編

トニービンやNodoubleを共通とするのであればジャングルポケットから学ぶことも多いのではないか。

ジャンポケ産駒筆頭と言えばトーセンジョーダン。非サンデーであるからあまり参考にならなさそうであるが、よくよーく見るとCrafty Prospectorが実に素晴らしい働きをしていることに気づく。ジャングルポケットの場合はNureyevを持つのでミスプロとの間にNashua≒Nantallahが発生するわけだが、それよりもBalladierなどへの脈絡に目を奪われる。

Crafty Prospector×シャロンではこういったクロスが発生する。

Native Dancer4×5

Rough'n Tumble5×5

Nasrullah5×6

Count Fleet5×6

Spy Song=Sob Rosa5×6*6

Miss Dogwood≒Blue Gay≒Revoked(Sir Gallahad=Bull DogとBlue Larkspur)5×5*6

Balladier(≒Blue Larkspur)7*6(*7)×7*7*7(*6*7)

Son-in-Law9×9*8*8

Crafty Prospectorが完全な非Hyperionであるのに対して、シャロンは7*8*7と淡くも継続したクロスを持っており、Crafty Prospectorシャロンと表現することがためらわれる。トーセンジョーダンにおいては「4分の3Hyperion祭り、4分の1非Hyperion」とするのに必要であったことは確かであり、こういった血統によって4分の1アウトを取ることは重要かと思う。

ジャングルポケットにおいてはNureyevが大きな要素としてあり、産駒の多くがNashua≒Nantallahを使おうとMr. Prospectorを引いている。またノーザンテーストの様なFlare=Omahaの血統も有効だ。ジャスタウェイにはないものであるから、何らかの処置を考えるべきか。

Nashua≒Nantallahとはつまりダート的の回転力である。サンデーもFlembetteの血を濃く継いではいるものの、ハーツクライジャスタウェイと2代においてこの血をアウトで重ねてしまった。この段において緊張と緩和のリズムと言うにはEdelweissの持つ緊張は強くあらず、この類の血を使うにジャスタウェイは向かなさそう。ハーツクライ産駒の代においては重要な血統なのだが。

(Mountain FlowerがSardanapale6*7かつLadas7であることを知ってしまった。)

オウケンブルースリの配合を見ると一層Sir Gallahad=Bull DogやPeter Pan、Man o' War、Stimulusらの組み合わせが重要であることを認識させられる。またTraceryの血統が目立つな。Vice Regent×RibotPapyrusクロスが発生している。

あとBois Rousselのクロスもあるな。ジャンポケ産駒においてはそこまで有効に働いている様子はないけれど。Gallant ManだとBois Roussel×Blandford×Buchanが脈絡するのが良いのか。トニービンへニアリーをかけるときの材料としては面白いかも。ジャスタウェイはPalariva≒Dama(NearcoとMahmoud≒Mumtaz BegumとUganda)でもあるから、ヒンドスタンなんてのを持ってきても面白い。ただヒンドスタンを持つ名血統というのもメジロマックイーンくらいしかなく・・・あぁ、これは案外悪くないのかもしれないね。

ただこういった淡い血を受け入れるには強い強調が必要だ。ビューパーダンスリファーズスペシャルくらいのことをやる気持ちで挑まねばならないだろう。そんな都合のいい血統あるかな?

しかしUganda-Unaの辺りを攻めるのは間違いではなさそう。ヴェルデグリーンなんかもPalestineクロスであるし、リマンドなんかの血を持ってくるのも一つではないかな。トニービンはナスペリオンまみれであるから、こういった脇役を直接的にいじるのは重要なことだろう。

あとはアヴェンチュラトールポピーの様にGrey SovereignのクロスをCaroで入れてしまうとか。CaroはLyphardへの当たりが柔らかいニックスであるから入れておいて損のない血統だろう。

多くのジャンポケ上級産駒に当てはまるのはOlympia持ちであること。そのくせDanzigは逆ニックスもいいところなのが面白く、なんとDanzig持ちは良くても2勝程度の賞金しか稼がない。基本的に芝の種牡馬であることから、Danzigのパワーを得ることに良いところは何もないのだろう。トーセンジョーダンの配合を許容するくせに多少のDanzigも許さない、配合とは深いものである。

ここらへんで。

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