砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

東京新聞杯展望

久々に予想でもしようか。 今の東京馬場は傾向がやや面倒なことになっている。4歳1000万下のレースでドスローというのは普段通りであるが、それを1分48秒3で追い込んでしまうという不思議な状態。3着に逃げ馬が残ってはいるが大体前は全滅していて差しが優勢。 速い脚を使ったもの勝ちなところがある高速馬場。しかしフラットであるために中団の馬に危機感は薄くスローになりがち。それが日曜最終の4歳1000万下に現れている。 しかし節分Sを見てみると柴山雄一ダイワメジャー×トニービンを急かして逃げている。地味なラップではあるが母父トニービンが1600万下を逃げるには適当なものだと思う。強いて言えばペースアップのタイミングが1F早くてもよかったかもしれないが、そこまでのレースを条件馬に強いるのも間違っている。だが実際には、そういう馬場であった、と。 なので脚が速いことがマストである。けれど柔らかい速さはいらない。このミスマッチを狙う。 まずエアスピネルが軸となるのは避けられないだろう。予想でも馬券でも、どちらでも軸となり得るのだからこれの単複なんて勝ってられない。これに対してなにを紐付けるのか、だ。 とは言っても人気が相手だろう。ヤングマンパワーは先行の脚を使っても33秒を叩き出せる馬であり、平坦ベターではあるもののスローでの勝負であれば問題とはならない。前走の負け方があんまりではあるが明け5歳で老け込む配合でもない。 マイネルアウラートが面白い。昨年の3着馬でリゲルSとニューイヤーSを2連勝で今レースへ挑む。面白いもクソもなく本命クラスではあるが、まぁヒモで遊ぶくらいならば構わないだろう。 トウカイテイオーのスピードで走っているためティンバーカントリーのパワーはさほど表現されていない・・・というと誤解があるか。ティンバーカントリーの強烈な表現力を考えると軽い程度で済んでいる。この類の血統にノーザンテーストは丁度よいのだろうし、またトウカイテイオーというのも脈絡しつつも良いスピードを伝える。ステイゴールドを見出したビッグレッドファームの執念が伺える。 あとイカバード。ディープの好配合ではないがまとまっている。やや扱いの難しい馬であるから関西で武豊が乗っていた方が安定するだろうが、横ノリが乗るならばむしろ上向く。 ロイカバードとグレーターロンドンはAhonooraを共通とするディープインパクト産駒で、面白いことにエイシンフラッシュ的な切れ方をする。スローであれば距離の融通が効くし、そこからの瞬発力には目をみはるものがある。これはLorenzaccioの影響と考えられるから、エイシンフラッシュというよりもジュエラーに近いのかもしれない。同父ではシンハライトに近いかな。 今の東京ならば少し渋ればベストコンディションだろう。予報がずれて雨が降らなければ、切れ負けするのではないかな。なんかすっげぇ不思議なんだけれども、一流マンカフェ産駒みたいな体格してるんだ、この馬。Alleged×Danzigのグレーターロンドンの方がディープっぽいんだから実に不思議なこと。血統の不思議。 この重たさはトライマイベスト的のイメージで、特に前駆へその影響が見られる。フォトパドックでダート適性について言及されているが、同意見とは言えないにせよ、そういった雰囲気があるのは確かかと思う。 この重たさはしぶとい末脚を背景とすべきなのだがロイカバードは切れすぎる。東京マイルというよりも阪神マイルや阪神千四でゴリゴリした方が勝ち味はあるだろう。 [fin]