砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

出なかったエダテルマジック 東京新聞杯回顧

結果が超ドスローの3Fズンドバになったのだから、やっぱり大逃げでよかったんじゃねぇかな。けれど重賞2着の実績がある4歳馬の心を追い詰める意味もない。古馬になって上積みのありそうな馬の心を折るのは勿体無いことだからな。マイネルアウラートとの同着で4着なら十分だろう。

マイネルアウラートは外回りであるからスロー希望だった。何か行かして2番手で進めるか、逃げるのであれば超ドスローという筋書きだったかな。ブラックスピネルが行ったから、それの2番手だった。

ミルコの逃げ切り、それも音無厩舎の馬。なんだかよくわからない結末だ。音無にもミルコが逃して御すことのできる馬がいるんだな。ルメールや横ノリじゃないと前に出せない暴れ馬専門なのかと。

一番驚いたのはプロディガルサンの差し脚。32秒0ってほんと?こんなの4角へ入るころからトップスピードに乗ってるレベルでしょ。それとも10.8-10.5-10.7とかの脚を使っているわけかい?この脚を60秒追走からでも使えるなら安田記念勝てるわ。ショウナンマイティじゃないんだからやめてよねー。

そういえばミルコが重賞で逃げ切ったのはスマートレイアー以来だな。二頭ともRunaway Bride持ちだが・・・調べてみてもそんなに面白いデータは出なかった。でも高松宮記念コパノリチャードもミルコであるし、Wild Risk絡みの逃げでは信頼度が高いかもしれない。

ただしミルコにとってタニノギムレットアグネスデジタルはむしろ不得意な種牡馬だ。もっと高打率の種牡馬や血統がある。それを考えると、今回の結果に対して浅いところでのアプローチは難しそうだ。

ともあれ、決め手不在の配合であるブラックスピネルを勝たせたのはミルコらしい騎乗だった。重要なのは決め手不在ながらにしてこのレベルに引き上げた血統だろう。器用貧乏なのはすぐに分かるにせよ、具体的にそれがどうなっているのかは分からない。

しっかし、武豊が頑張ってタニノギムレット産駒で逃げてもカンパニーやスーパーホーネットに差されてしまったのに、ミルコが逃げたらエアスピネルを完封しちゃうんだものな。不思議なもんだ。

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