砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

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アクションスター  ベストパフォーマンスはマーティンボロとウエスタンレベッカを下した寿Sで、配合通りに京都二千を差し切った。G3やOP戦レベルにも足りない馬であるが別定G2にも積極的に参戦し、少頭数を利して賞金を得る様なクレバーなローテーション。精神と体力を削らずに8着を目指すので、わりと乗り難しい馬。  Nashua≒NantallahとFair Trialで小回りっぷりを発揮したアグネスタキオンであるから小倉大賞典なんかがベストな舞台。レッドアリオンの様にマイルドスローの前受けが一番勝ちやすいと思うが。二千ニや二千四で脚を使っていて、かなりズブくなっている様子がある。 ウインインスパイア  ウインらしく中山と福島で2勝ずつ収めて晴れてオープン入り。1年ぶりの千八で4勝目を決めたが、これは3勝目と同じ稍重馬場。「4分の3Ribot、4分の1サンデー」の通りに重い馬場を得意とするようだが、前走は力負けという内容だ。重賞で足りる器ではないのかもしれない。 ガリバルディ  Burghclere≒Mixed Marriageはマイラー寄りに出やすいディープ配合。しかもスローを後方から差すといったTudor Minstrelタイプに出やすいので、舞台はもちろん騎手との相性が極端になりやすい。中京マイルで福永を鞍上とした中京記念はこれ以上ないベスト条件だった。  G1では勝ちきれないタイプであるがスローのG3やG2であれば距離はもつ。京都二千二で少頭数というのは良い条件であるが、池添が逃げて和田竜が番手から追うという流れは仕掛けのタイミングが早い。ツーテンポほど仕掛けを送らせなければならないことを考えると、川田の騎乗とは正反対である。本当にTudor Minstrelのディープは福永が上手い。(アンビシャスを除く) サトノクラウン  展望のまま ショウナンバッハ  ノーザンテーストクロスのステイゴールド産駒にしてキタサンブラックの4分の3兄。小さな馬体を躍動させてぐんぐん伸びる様はその配合通りであるが、馬格のなさが原因で勝ちきりまでが見えない。ドリームジャーニーという例はあるが、あれほど頑強ではないから。  ステゴ×驀進王の可能性を考えさせられる馬であるが、靭やかな組み合わせなだけにバランスを取るのが難しいか。京都二千二はハマりづらい。 スマートレイアー  これもTudor Minstrelのディープ。Blushing Groom経由であるから前受けも出来るタイプだが上がり勝負の範囲にペースを収めないといけない。スローでマイペースに構えてしまえば距離はもつが二千二は少し厳しい。(Tudor Minstrelクロスのマンカフェ牝馬エリ女を勝ったけれど)  ただ前走の香港ヴァーズでは厳しい流れでもきっちり対応しているから馬場対ペースには良い意味で疎いタイプなのかもしれない。岩田が想定に上がっているが、道悪でマイペースに逃げるなら勝ち負けまであるのかもしれない。 マカヒキ  展望のまま ミッキーロケット  展望のまま ヤマカツライデン  フル連対の5連戦でオープンまで導いた松山弘平から池添への乗り替わりはどうかと思うが、山田オーナーと池添親子の関係からすれば良くも悪くも当然のことだろう。果たしてコネを使ったのはどちらなのか。  池添は元々逃げ戦術で頭角を現した騎手であるからこういった馬も得意である。Seattle SlewNijinskyステイヤーと言えばカレンミロティックとも似たようなもの・・・というのは強引であるにせよ、とにかく手が合わないということはない。  唯一の逃げ馬として楽な立場であるがスロー専門も多くあるためにペースが難しい。京都に専念して春天を見据えるのは間違いのない選択だが、京都の帝王となりつつある和田竜とミッキーロケットのコンビがつきまとうのが厄介。Roberto×Nijinsky×Seattle Slewでテロテロと残ろうという池添に便乗して前のめりにまくってくる。  Robertoのステイヤーと思えば春天での活躍を期待したいが、ローカルをまくっても味がありそうなだけに少し難しい。二千二で手応えがあれば春天ではなく函館記念を目標に放牧に出す手もあるだろう。距離適性を探りに来たとすれば、もう一度積極的な騎乗が見られるかもしれない。 [fin]