砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

データを追うのは結構大変

Rivermanの牡馬牝馬の比較をやっているわけだけれども、何が特色なのかってのがまだまだ分からない。

一番楽なのは単回収の比較であって、これは100円を超えていれば十分だ。「中山芝マイルの1番人気Riverman牡馬」は勝率と単回収が非常に優秀で、しかも3番人気まで広げてもベタ買いプラスが継続する。これは研究のしがいがある分野であり、Riverman牡馬の解明に一役買うだろう。

Riverman牝馬は全場で平均人気と平均着順がほぼイーブンという安定したデータを見せるが、騎手別で見てみると、ほとんどの騎手が平均人気<平均着順である。このバランスを取っているのは未勝利組の騎手たちで、彼らが不人気Riverman牝馬を8着あたりまで差し込んでいるわけだ。

25勝以上をあげている騎手で最も平均人気と平均着順に乖離が見られないのは、7.0着6.6人気の吉田豊、7.0着6.3人気の柴田善臣、そして7.8着7.0人気の田中勝春、この関東の三名手である。

この3人はそれぞれ趣が異なる。

タナカツは新潟芝ダの短距離でアホみたいに勝ち負けに絡んでいる。成績が落ち込んでいる近年でさえもその傾向は変わらない。Riverman牝馬で芝千・芝千四・ダ千二を走らせたらやばい。

吉田豊は別に特筆すべきデータはない。馬券には関係なく地味に着を拾ってくる。所属時代が長かったからこういった傾向はRiverman牝馬に限らず随所に見られるのかもしれない。

ヨシトミ先生はダートが糞。けれど福島芝で14騎乗して4-3-0-7というアホな結果を出している。10回以上乗って連対率50%キープというのはなかなかなものだ。平均着4.4、平均人気4.6で、もちろん単複ベタ買いプラス。大穴は開けないけれど人気~中穴を確実に走らせてくる。

という騎手データが出てくると、困る。「中山でまくったら強いんだね!」「外回りで差したら強いんだな!」というわけではなく、単純に手が合う合わないのレベルに話が変わってしまった。タナカツが新潟短距離で手の合う血統とかニッチ過ぎて他との共通点を模索できない。

こっちからしたら戸崎圭太田辺裕信がてろてろーと出てきて、四位のおっさんが地味に絡んできたら「よっしゃまくりじゃん!」となって話が簡単に終わればいい。・・・それはそれで模索する楽しみがないが。

とりあえずタナカツの新潟、ヨシトミの福島、これらの勝ち方をチェックしなきゃならない。このおっさんたちが何をして勝ち負けに絡んだのか。その牝馬Rivermanを使って何を表現したのか。探らねば。

ツールがあるとやることが増えるなぁ。このデータ探求がスワーヴリチャードに絡む日ってのは来るんだろうか。少なくとも今週末には間に合わないだろうなぁ。

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