砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

スワーヴリチャードに思うこと

この配合で最も褒められるべきはLyphard×In Reality×Seattle Slewのニックスが綺麗に整っていること。これの究極形がGiant's CausewayをBCクラシックにて破ったTiznowであるから、やはり前で受けてこそ本領のはず。

その邪魔をするのがRivermanの存在である。Lyphard×Rivermanの牡馬にはそれこそGiant's Causway産駒のエイシンアポロンがあり、他に昨年の年度代表馬モーリス、ダービー馬ディープブリランテがあるのだが、これらに比べてもRiverman持ちとして装いが貧弱に見える。

アポロンとモーリスはNever BendBold Reasonがあって、ブリランテはLyphardクロスにHyperion+Fair Trialを絡ませた上でDjebel祭りを開催するファインプレー。Rivermanでなければならない理由というものをスワーヴリチャードは持たないのである。

けれどNothirdchance≒Revokedの増幅をUnbridled's Song×General Meetingに頼んでいるのであれば、それは前例のない正しいやり方なのかもしれない。それはRiverman以前にハーツクライ産駒の在り方としても正しいであろう。

また、その観点においてNijinskyからNorthern Dancerを持ってきた功績は大きい。そしてウオッカエイシンアポロン、モーリスなどとは異なりRobertoからではなくAlydarからBull Leaクロスを引っ張ってきたことも評価したい。というよりもAlydar×Nijinskyという配合形がハーツクライにはよく染みるのだ。評価とか功績とか以前に黄金の輝きを放つ組み合わせである。

なのでLyphard×In Reality×Seattle Slewからやや逸脱している雰囲気がある。これはもはやGeneral Meetingの観点から考えるべき配合であり、この血統に関する知識がないことを思えば、ここらで切り上げるしかないのである。

明日にアダムバローズと合わせてやりたいと思う。

[fin]