いやね、昨日の夜に「牝馬切れの仮説」のネタを布団の中で思いついたの。それで私、眠たくて。やっぱり睡魔には抗えない~的なね。そうなのよ。私。仕方ないから私、枕元のノートに殴り書き残して眠りに落ちたわ。深い眠りだったわ。
普段にないくらいガッツリ寝て、朝の7時に起きた。「今日はなんだかイケるぞ!休みだしな!」と「牝馬切れの仮説」をパパッと書いたさ。けれど予想に躓いたんだ。
「これってアドマイヤリードですら良く見えるじゃねぇか。」と。嘘じゃない。
どうにかしてそれを拒否しないとならなくて、でもなんか上手いこと説明できなくて。現実逃避を兼ねて家の掃除に取り掛かった。「久々にケルヒャーのスチーム使って掃除しよう。玄関掃除をしよう。」
汚れが落ちる落ちる落ちる。楽しくて仕方がなかった。一段落したら靴が気になってしまってね。久しく墨を塗っていなかったから。ノリノリで靴の手入れに取り掛かったよね。どうも腹が減って昼になったのかと思って時計をみたら午後3時さ。
仕方なくRelicネタで印を打ってレース観戦。「あ、これはデンコウアンジュが差し切ったわ。」とミッキークイーンが取り残されたところで確信したけれど、アドマイヤリードがグンッと伸びて差し凌いだ。「アドマイヤとはびっくりだ」と俺はもう他人事。
ジェイドロバリーの悪いところはRibot×Princequilloというアホみたいなスタミナを抱えていないこと、そしてそれを抱える土壌を備えていないことだ。KingmamboについてもNashuaの観点から書くことは結構多く、それはフレンチデピュティの話で書く予定であったけれども、とりあえずHonora×Tracery×GainsboroughのArtist' Proofに関することなんだ。これはMahmoudと出会うSanctusの段階までThe Tetrarchを取り入れなかった超例外的なHonoraで、非情に強いスタミナを抱える。
SanctusはWordenとDonatelloを抱えたディクタスを輩出する。これがステイゴールドの母父。つまりステイゴールドとジェイドロバリーは出会うべくして出会ったと言える。
これを寄り代として仏血統を表現したことが非凡であるわけだが、もう一つ褒めるべきところがあって、Halo×Nijinsky×Rivermanという極めて優れた牝馬切れを表現している点がそれ。Nijinskyはサンデーサイレンスに必要な「Flembette×Man o'War」の組み合わせを持つ血統で、だからあまり見ない配合ではあるけれど、この3血統の組み合わせは存外強力なのである。
あとLa Varendeの配合も褒めたい。この構成はフランスというよりもそのお隣ドイツに近い。しかしFlorizel直系というアホな努め方はフランス的。Sardanapale×Ladas的な配合をNashuaへ流れ込ませるというのはKingmamboにおいてはエイシンフラッシュ的な考え方である。
またステイゴールド×Mr. Prospectorの牝馬がガッツリ切れるのもMan o'War的な切れの表現で説明できる。ゴールデンサッシュは良血のTeddyを抱える血統だが米血の少なさが折り紙つきで、それだけにサンデーサイレンスのMan o'War切れをまともに食らってしまった。この非力はHaloの頑強に対する強固なMan o'Warの靭やかさ由来だろう。(ブライアンズタイム産駒が字面よりよっぽど靭やかに動くのと同じ理屈)
だからMr. Prospectorが加わることでHaloの頑強がオンになりやすく、けれどBlue Larkspurの良血としてのMr. Prospectorも表現されるから牝馬がガツン!と切れる。これはMan o'Warの処理を一切行わなかったステイゴールドならではだ。
逆にきちんと処理したからこそ次世代に増幅させて力っぽくも靭やかに動く・・・ということも出来るのがサンデーの良いところで、リーチザクラウンなんかはそのクチだろう。
アドマイヤリードの場合はゴールデンサッシュを異系としてMan o'War×Blue Larkspurの組み合わせをサンデー×Nijinsky×Rivermanからやってのけていて、その上でBuchanなどを使ってSundridge系米血パワーを強く連ねている。エイシンフラッシュ的な切れを持つRiverman娘であった・・・とまでは考えても、ジェイドロバリー=NumerousをG1勝ちまで処理しきっていたとは考えないわな。
だってチューリップ賞やオークスでの負け方は将来のG1馬には見えないぜ?馬場の渋りとルメールの神がかり馬群割が合わさってようやく勝ち切ったようなものだ。Nijinskyの探求に不足があるということだろうか・・・。ジェイドロバリーからNijinsky的な底力の抽出が可能だとでも?
[fin]