砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

レアリティの高い戸崎の逃げ オークス回顧

戸崎が重賞で逃げを打ったのは15年の京都2歳Sのリスペクトアース以来で、G1の逃げともなると13年のヴィクトリアマイルアイムユアーズを行かせたくらい。他には09年のコンゴウリキシオー安田記念で逃げただけで、中央G1では3例目となる戸崎圭太の逃げだった。

やはり前で折り合おうとして出していけばストライドが大きい分だけスピードの収束は遅くなる。ソウルスターリングはピッチ走法へ分類すべき馬であるからパッと出してスッと控えられる強みはあった。しかし、これがソウルスターリングと位置を張り合うとは思わない。

もう悩みに悩んで逃げ馬がいなくていなくて、どう考えてもヤマカツグレースの逃げは考えられずソウルスターリングの逃げは本当にありえるぞ・・・こんなの買えないよ、と泣きが入って予想放棄。そうか、戸崎圭太がいったのか、とレースを見ながら思うだけ。

だれが行ってもスローだろうけれど一番強いソウルスターリングが一番逃げさせられる可能性が高かっただけに単勝馬券も買えやしない。またレース後に考えてもフローレスマジックの予兆は見られないわけで、これは本当にシコリの残る終わり方だ。

こういう展開になればリスグラシューは少し厳しい展開。だが◯を打ったブラックスピーチよりはずっと余力のある差し味。そうだよね、母Ribotクロスのスタミナが本格化するのはまだまだ先であるし、ペルーサみたいな突然変異の山本オーナー所有馬はそうそういないのだと反省。けれど古馬になって一番上積みがあるのはこの馬だと思う。明け4歳で重賞をポンッと勝てる器だろう。

それで3歳春G1で対抗を打つお前は何なのだって話だが、いつでもどこでも俺は器に惚れて印を打つ血統マニアなのだわ。というよりも血統表に惚れるタイプ。しかも惚れっぽい。

一番のショックはディアドラが4着まで差し込んだことだわな。順調に距離延長をこなしたのにはちょっと・・・モワモワする。だが祖母ソニンクはKingmambo的配合であって、またGuapa≒キャンペンガールのニアリークロスと反応する組み合わせでもあるから、ロジユニのスタミナが少なからず表現されてもおかしくはない。でもそれが牝馬の分だけ裏返って千四ベストと踏んだわけだしね、やっぱりレースと実馬みたいな駄目だよね。(言い訳)

逆にモズカッチャンとソウルスターリングが一緒に抜け出してきたときには興奮したよね。こんなことになってしまったら差し切ってしまえモズカッチャン!って感じだ。でも残り400mからズーッとソウルスターリングが先頭で、モズカッチャンはズーッと2番手だったよね。

もしソウルスターリングが逃げていたら勝ち馬はモズカッチャンだったよ。俺の葛藤は間違いじゃなかった。俺の正しさは示された。とてもうれしい。けれど印打ってないし。内枠やばいんじゃね?って最内枠で消してたし。でも血統表には惚れていたよ。ブラックスピーチよりも。

アドマイヤミヤビは本当にステファノスみたいな差しだね。勝負とは関係のないところでズンドコズンドコして馬券には絡んでくる。いっそのこと内回りに特化してくれたらいいけれど、クロフネ的にストライドが伸びてしまうからスローの外回りで切れてしまう。「どこを差し切るつもりなの?(笑)」というストライドだわ。

あとホウオウパヒュームがやばい負け方してるね。これは多分・・・もう戻ってこない。良かったころの彼女はもう。良い繁殖牝馬になると思うけれど。

そしてカリビアンゴールドよ。本当にタナカツったら期待を裏切らないんだから。外枠から内に潜ってぐんぐん位置を上げていったものな。男馬だったら好騎乗かもしれないけれど、牝馬スローでそれをやっても仕方がない。しかも切れで結果を残している馬でね。

サンデー×短距離ND直系の牝馬は溜めてなんぼだわ。道中でかかり気味に進出しても良いことは何もない。

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