砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

イスラボニータの血統的解剖 その2

一つ、閃いた。

「このFar NorthってNearco直系でFlares=OMahaなのだからフレンチ斬れの表現に長けてるんじゃね?」

ところがどっこい、むしろフランスを下に敷いた北米のパワーを表現しやすい様子。Far North持ち賞金上位がイスラボニータガルボ、シャケトラであるところからも分かりやすい。

英愛の強いスタミナを持たない馬の方が成功しやすい傾向があり、それはもう米血の体当たりでドッカンドッカン突っ込んでくる様な馬ばかり。サンデーが入れば一本調子を表現することはないけれど、これらの父親はフジキセキやマンカフェなのだからサンデーらしい枝葉ではない。

割りと受けの広い血統にも思えるがオープンクラスにリーディング級の父を持つ馬はおらず、影に日向にという馬が成功している傾向はあるかと。割りと面白い配合にはトップノートがあり、ダイワメ×マヤノトップガン×Caerleon×Timeless Moment×Far Northの配合。ダイワメ牝馬の身でダートをゴリゴリ前受けするスタイル!

フランスの柔らかさを表現するには足りず、一周回って北米を表現したら上手く行く。そんな種牡馬だからイスラボニータの配合が正解だった。フジキセキも母父がLe Fabuleuxで、それを下地に北米スピードを表現した馬だものな。

イスラボニータは北米スピードでかっ飛ばしていく馬なのだということをFar Northの観点から説明出来る。分かりきったことだけれども、分かりきったことをきちんと理由付けることは大切。

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