砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ヴォージュに見るナカヤマフェスタ産駒

ヴォージュは重賞を勝つ器ではないにせよ、三味くらい足りないだけで方向性は正しいかと。

フジキセキステイゴールドが成立するのは、フジキセキの成功配合馬が母系からNijinskyDeputy MinisterNashuaを引いてくるから。フジキセキはIn Reality弄りとFlembette弄りのパワーが身上。

ナカヤマフェスタを始めとするステイゴールド後継種牡馬たちは頭のおかしいステマ配合3騎を除けば母系にFlembetteを引かない。なので「4分の3と4分の1」の観点からFlembetteを作用していくのは王道であり、母系にNashuaやNantallahを組み込んでいくべき。

その為にステゴ≒フジキのニアリークロスは「4分の3ND、4分の1SS」からの「4分の3ND、4分の1非ND」の配合を取ることが求められる。そしてそこに一つの大きな条件が加えられる。

ヴォージュはディアウィンクとタニノギムレットがそれぞれHis MajestyクロスとGraustarkクロスであり、この点から褒めづらい配合である。褒められるべき相似配合とは二つのパターンがあり、一つはルージュバックの様に父母がそれぞれ4代アウトの配合、もう一つはモズカッチャンの様に「4分の4」を取りながらも父母それぞれが独自のクロスを持つ配合。

よってナカヤマフェスタへの相似配合は基本的に愚策で、4分の3と4分の1のリズムで責めるべき種牡馬だ。その上でディアウィンクを尊重する「4分の1His Majesty、4分の3非His Majesty=Graustark」の配合を目指す。

オルフェーヴルとも繋がる話ではあるが、His Majestyクロスがステイゴールドのどんな部分へ脈絡し、影響を及ぼし、何を表現したのかを考えなければならない。

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