さて、ルドルフは書くがテイオーは難しそうだ。だからここでちょっと小ネタ放出。トウカイテイオーとアドマイヤリードの靭やかさは同一なのではないか、という話。つまりMassine絡みだろうってわけで、このためにトウカイテイオーはRobertoを受け入れ、またMr. ProspectorとSpecialはめぐり逢う。
興味深いのは二頭ともBuchan絡みの名血を更に抱えている点。トウカイテイオーはスイートインがBuchanクロスかつ母系からも抱える周到なクロス群を形成し、アドマイヤリードはLavendula絡みにHamoaze（Buchanの母）の血統を絡めている。
HamoaneはAgnesさんちの娘っ子なので、そこら辺の絡みで言えばPluckey LiegeもFriar's Daughterも同族で、更に挙げるとOrmondeがそうであるしDesmondも。更にもう一頭挙げると、ここでSardanapaleがつながってくるわけよ。ココらへんの絡みがここ一週間の成果・・・の一つ。
その中でもHamoazeは父TorpointもAgnesさんの家で、Little Agnes＝Polly Agnes5×5の全姉妹クロス。これを軸とした相似配合なので効果は抜群だ。
して、一週間の成果にはもう一つあって、それがFeronia＝Violetの絡み。これの発端は「ナスフリートってなんなのさ。いい加減にしてよ先生。」というストレスでCount Fleetに潜り込んだことが原因。これがね、想像を遥かに超えてえげつない世界を俺に見せてくれた。
まずMr. Prospector自身がPolynesianとCount Fleetを介したSun Briar＝Sunreighクロスである。これは知られた話だ。これにPompeyが絡むことからBold RulerやTom Foolとの組み合わせに見るアレコレが繋がるわけよな。（Tom FoolはPompey全妹のLaughing Queenを発端とする一家出身。Bold RulerはPompey持ち。）
してこの兄弟ってなんなのだって話になるでしょう？この2血統はWoodbineに連なるものであるから、つまり・・・米血統の根幹オブ根幹を為すCherokee RoseとPink Dominoと同族なのよ。
そして古くの北米と欧州を繋ぐ重大な存在であることも分かるよな。Sun Briar＝Sunreighの3代母DubiaはFeronia＝Violet3×2。そしてWoodbineの母ってのはNewminsterの全妹。これは血統におけるBend Orがタドカスターである証明に役立つ話かね。
話がそれた。とりあえずDubiaの血統表を開いて欲しいと思う。実に壮絶な配合であるから。Thormanby≒Scottish Chief4×3×2かつFeronia＝Violet3×2かつNewminster＝Honeysuckle4×4という途方もない配合である。
考えてもごらんなさい。今もなお強い影響力を残す北米最強のスプリンター、「ブラックライトニング」という恥ずかしい称号にも負けない最強馬Dominoと邂逅を果たしたPink DominoとCherokee Roseの北米組があるのはともかく、それに飽き足らずPretty Pollyにも劣らない欧州的スタミナ配合を取ったDubiaがあるのだよ。Woodbineは化物か。
ミスプロの素早さはNasrullah的かもしれないが、配合によってスタミナ化するのは欧州的な観点におけるSun Briar＝Sunreighの表現に違いない。これに加えてフランス的なのも絡むしね、Sardanapaleクロスという観点もあるわけよ。こんな素晴らしい相似配合馬だったんだよ、ミスプロって。
というわけで「ナスフリート」とはミスプロから欧州的なスピードとスタミナを同時に抽出する組み合わせである・・・という風に終わらない。これは割りかし先生用語において影の薄いものであるが、そんなことはない。すげぇ奴だぞ。
他にRivermanとMill Reefが「ナスフリート」に挙がる。RivermanはHonoraの観点からかなりPretty Pollyと親和性が高く、またRomanを絡めるからAgnesさんちの血統ともよく合う。タニノギムレットでRivermanを表現したウオッカにも相応の理屈があるのだわ。
Mill Reefよ、大問題は。これはRed Ray＝Kahledからサンデーサイレンスとキングカメハメハのニックスの理由としていた部分だが、Lady Brilliantを掘り下げると、これがSun Briar＝Sunreighとニアリーであることが分かるのだわ。Sundridge産駒であることと、Ayrshireを介したFeronia＝Violet全姉妹クロスが同一。Virginia Water（Mill Reefの2代母）はSunreigh≒Lady Brilliant3×4だったのだ。
血統におけるBend OrってのはThormanby≒Scottish Chiefに対する異系として繁栄したわけだが、Mill Reefの血統表ほどそれを実感するものはないかと思う。
これらを綺麗に統括することはまだ出来ないが、仕組みとしてはこれらの流れによって云々って話になるかと思う。AlizierとかMilesianの絡みとかSun Teddy（母父Sun Briar）絡みのサンデー×Rivermanとか、あとLa TroienneにおけるMeltonの働きとか、伝えきれない小ネタが一杯ある。
だが、とりあえず、これからも有用ではない血統小ネタは伝えられるはずだと。
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