砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

アングライフェン×福永の複雑な様相

アングライフェンの前駆は明らかにHabitatで、つまりエピファネイアと同源である。函館記念で見せた4角の反応は皐月賞エピファネイアに似ている。靭やかではなく頑強にまっすぐ伸びる。

ただ反応の鈍さはBois Rousselを弄らないトニービンらしいものでジワジワとしか動かない。その点で、前走は良い騎乗だったと思うが結果は覆らない。やはりエピファネイアと同じ2F脚なのだろう。トランセンドとは全く毛色が違う馬だ。

すると末脚の展開を求めない札幌記念はベスト条件かもしれず、15年のヒットザターゲットを再現することも可能かもしれない。あぁ、小牧太武豊が乗っていればよかったのに。

もちろんエピファネイア的に、あの伝説のジャパンカップ的な騎乗でも良い。なんだったら悲劇の皐月賞をもう一度やってくれてもよい。ビッグアーサーをやっても良い。ちょっと増えてきた強気な騎乗をワンランク上でやってくれても良いのよ?

この馬は登坂もこなすし平坦もこなすって馬だからハマる舞台がど平坦の札幌かガチ登坂&ガチ下りの中京くらいしかないのである。ヒッタゲほど綺麗には下れないし、トーセンビクトリーほどガチには登り詰められない。両方を求めるか、両方を求めないか、という極端こそこの馬の活路だろう。

好位からトーセンビクトリーしてくれればな。クイーンSトーセンビクトリーを綺麗に扱えなかった福永にそれを期待するのは、明らかな間違いだろう。

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