砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

札幌記念回顧

急ぎ足で。

ここまできっちりと「洋芝」をアピールしたレースとなったのは初めてかもしれない。ディープインパクト凱旋門賞で敗れた時の様な、対馬場適性の差をまざまざと見せつけられた。

決して速いペースではなかったが3角4角では有力馬が一頭たりともまともに反応を示さなかった。反応しないどころか、あれは、置いて行かれつつある馬への追い方かもしれない。追い出すではなく急かしていた。

キンカメサンデーの人気薄が飛んできたのは、その特性に理由を求められる。

サンデーサイレンスとは、米血のHyperion入門としての側面がある。後期の傑作にはディープインパクトハーツクライなどの英愛血統の強い産駒が多いが、初期はむしろフジキセキなどの様な英愛の不足が目立つ馬が多くあった。

そしてキングカメハメハとは、その入門編の延長線上にある種牡馬である。英愛の不足をサンデーとのニックスを交えて補う働きを見せる。先生が仰るローズキングダムがそうであったろう。

サクラアンプルールとナリタハリケーンは父と母父による英愛の補足を受けつつも母系の北米パワーを表現した「キンカメサンデー」である。これが洋芝の重さにハマった格好だ。(ナリタハリケーンは仏だけども)

これはジャンポケサンデーのダート馬であるアウォーディーなんかが無双する類のレースだったかと。

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