砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

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エングローサー

 トランセンド×アフリートという配合は実に秀逸で、母系にあるHabitatを含めて前駆が靭やかに鋭く伸びる配合形と言える。(レース見てないけれど、多分そう。)

 トランセンド産駒においてはかなり芝向きの配合であるはずで、大きなストライドでは走らないが大箱条件はベター。母父アフリートだけに展開の要求はシビアだが人気薄なら拾う価値あり。

オーデットエール

 これもRibot絡みのアフリートで父系にトニービン。母父Sky Classicはかなりのパワー型であるからここは地力勝負。人気するなら切る選択も。

キボウノダイチ

 Nashwanステイゴールドを噛ませる形はかなりスタミナ的。母系の速さが脈絡するだけに一概には言い切れないものの、この形のHaloクロスは上手に作用せずMr. Prospectorの影響が強いはず。千八をフワッと先行してデンデコデンデコ走った新馬戦はドンピシャだったろう。距離短縮はマイナス。

グランデウイーク

 ダート配合のスペ産駒で距離はちょうどいいが芝の速さには疑問。スペもアフリートも嵐猫もTom Fool的な速さで統一されており累代として間違いはない。配合論として褒めづらい部分はあり、とりあえず異系が欲しい。重賞級ではない。

コーディエライト

 疾く疾くのダイワメジャー牝馬ならこういった形も一つなのだが、距離が保つかが怪しい。現段階においても千四ベターではないか。

シンデレラメイク

 良型のディープブリランテ。マイルは面白いと思うが小回りと登坂で勝負したい配合。仏の靭やかさが表現されていればフローラSで再評価を。

ジャスパーエイト

 ダート短距離のまくり配合。Mixed Marriageを弄らなきゃ大物は出ないかと。

ダンツセイケイ

 パワータイプのダイワメジャー。本格化した時に中距離をこなせば面白い。一雨欲しいか。

テンクウ

 平坦外回りはベター条件。5代アウトだが6代以降のクロスはうるさいほうで、「4分の4Bold Ruler」の相似配合から何を表現してみせるのかに期待したい。今年の2歳戦で台風の目と成り得る逸材ヨハネスブルグ

トッカータ

 ブラックタイド産駒だがペルーサに近い配合。これは大物かもしれず外回りの斬れでどこまで圧倒できるか。それはともかく小回りは得手でないので外回りは歓迎。

フィルハーモニー

 ダイワメテイオーはロマンある配合だがいささかまとまりに欠ける。ていうかメイショウサムソン×トウカイテイオーはなぜ広まらないのだろう・・・。毎年好配合馬を出してくるブラックタイドとは大違いだぜ。なぜ生産者はメイショウサムソンを不遇としてしまうのか。

フロンティア

 ダイワメジャー×グレースランドという豪華な配合。短距離でゴリゴリ行ってなんぼであるから、新潟はいささか走りづらいかと。

プレトリア

 逆さまダイワメ黄金配合。スカーレットブーケ直牝系であるだけにパワーが勝ちすぎるところはあり、本領はダートではないだろうか。先週の馬場で札幌2歳Sが行われていれば、本命視しただろう。

マイネルサイルーン

 ロイヤルスキークロスのキャプテントゥーレに対しRibotクロスにて挑んだのは好判断。Halo≒Buckpasserが作用する可能性はあり、体型に反して距離は保つのではないだろうか。千八でフワッと先行した時に。

ムスコローソ

 直系祖母カーリーエンジェルの良血馬。ダートの方が似合うタイプだろうが、この時期なら芝も大丈夫。Relicのうるさい配合なのでスロー前受け3F瞬発で炸裂。

ライリー

 ボリクリ×ロブロイという熱いライバル配合。競争にて見せたパフォーマンスを考えれば最強馬の誕生すら予感させるが、血統として似合うかは別問題。好繁殖スプリングコートの活きる配合かは別として、新潟というよりも中山が似合う。

ラインギャラント

 母父ダイワメジャーとして秀逸であり、また意欲的な配合。スプリンターとしての素質は認められるが、おそらくダート馬だろう。配合論の上では高い評価がつけられる。

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