砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

テンクウについて

すんごいどうでもいいことだけど、この馬名は大和天空を思い出す。月下の棋士はオヤジどものキャラが濃すぎて面白い。特に大和天空は中盤で終わったキャラだったはずなのにA級順位戦で息を吹き返しつつ「菩薩エピソード」「衝撃の勝利」「イケメン死去」のトリプルコンボを決めて退場した名キャラクター。

物語として素晴らしいか・・・というと微妙。けれどキャラクターの魅力が全部取り返してしまう。ただの変態ハゲが面白格好いい男になってしまう。かと思えば30巻以上に渡ってキャラを一貫した変態メガネもおり、最終巻で変態メガネは最強変態イケメンメガネへ突き抜け、廃人エピローグを披露する。

あとパンピーのコンビニ店員と主人公の絡みも好き。パンピーの隠れ強キャラ感も好き。この漫画で失禁する奴は格好いい法則。最後にさり気なく将棋連盟職員やってるのも好き。

もちろんショートピースオヤジも好き。ショートピースオヤジに月下絡みのセリフ吐かせるのは卑怯。でもあのシーンを本当のラストシーンとしなかった変態メガネの強さが素敵。あれ?やっぱり物語として素晴らしいんじゃね?ピースオヤジ&大和天空の後に更なる盛り上がりを提供するんだもの。

さて、テンクウは大和天空に劣らぬ名キャラクターであるのかどうか。

ヨハネスブルグ×アグネスタキオンに良型の匂いは嗅がないが、エルレイナとの絡みによって話が異なる。BuckpasserクロスかつBourtaiクロスなのに相似配合を取らないのが細やかに素晴らしいところで、また次世代でリマンド=セントクレスピンをぶちかます緊張と緩和のお手本を披露。

またエルレイナとアグネスレディーNasrullah変調であるのに対して、サンデーサイレンスがMahmoudクロスかつ非Nasrullahを貫いている。ヨハネスはMahmoudもNasrullahもRoyal Chagerも抱えた米血なので、細やかであっても、この類の緊張と緩和は有効である。

特にそれを有効とするのは、Grand SplendorとHill Princeの微ニアリーに関する部分だろう。ヨハネスブルグへのGrand Splendorに対しては直接のクロスが適当だが、5代アウトの細やかニアリー集合配合においては悪くない。目をひん剥くような好配合ではないが機能はするという。

「4分の4Bold Ruler」「母セントクレスピン≒リマンド」「父Storm Cat≒Narrate」「母母Buckpasser&Bourtaiクロス」「4分の3Princequillo、4分の1アグネスタキオン」「父母間Grand Splendor≒Hill Prince」が作用するなら5代アウトの名配合というべきだろう。

ヨハネスだし、新馬戦も基礎スピードの高さで圧倒した様な勝ち方。千六でもちょいと長いかもしれない。速さの根本はヨハネスだけどBuckpasserも活きた感じがある。千六じゃ脚を使い切る機会は少ないけど、千八の外回りスローで新馬戦みたいに突き抜けることもあるかな。

2歳3歳のマイルで地味な活躍を見せつつ、古馬になってからも上昇は続くタイプか。兄イブキより好配合だからドンピシャの伏兵騎乗でG1で3着を拾うくらいのことはしでかしても。

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