祖母Affectionはウイポ8ユーザーなら誰もが知っている名牝系基礎でアパパネやトゥザヴィクトリーなどがその出身馬に挙がる。血統としてはSun Again(Damascusに見られ、またモーリスの血統表に多く見られる)が著名。
北米で発達した牝系らしく英愛系の緊張が強い。この血統においてはBend Or=タドカスターはやや発想しづらいが、「4分の4Newminster」「4分の3Stockwell=Rataplan」からの「4分の3Stockwell=Rataplan」「4分の3Hermit」「父母間Toxophilite」の形はギリギリセーフのラインかと。Stockwell以外はDominoの構成に触れていないし、IsonomyというHermitの相棒も入っていない。
あと、さり気なく北米はHamptonが好き。これをアウトとしつつも同じNewminster系のHermitを使っているのも悪くないのだろう。時勢を味方につけた繁殖か。
(よくよく考えたらサンデーサイレンスは時勢を味方につけた種牡馬ではあっても、それで最強馬を輩出したサイアーではないよなぁ。)
今回はその観点からBourtaiへケチはつけられない。別になんか悪い配合ではないものなぁ。むしろエルレイナってテンクウみたいに相似配合の4分の1として機能させてしまえば好配合の部類に入るはずなんだわ。
しかもBourtai自身はSun Againとニアリーなので、Storm Bird・Damascus・サンデーサイレンスで作用する。このくらいの薄さならエルレイナの働きを助ける程度に留まるから好形だろう。またCount Fleetのうるさい配合でもあるから千四より千八適性の方が上回るんじゃないかとも思う。
ただ一流と断ずるにはHerbagerの扱いが勿体無い気もする。Dikeがかなり強い働きをしているのでこれは相似配合の肝とした方がいいだろう。これがクロスされていないからG1級の相似配合馬と認められない。
やっぱりAffectionとPrincequilloの関わりが強い配合だから、その分だけHerbager産駒のDikeってのは異質なのだわ。エルレイナが好繁殖に一味足りないのはここの処理が曖昧なせい。つまり傷にあたる。
Sun Againを取り入れない配合を積み重ねるなら構わないが、そうでないのだから、そりゃDikeへのサポートは必須である。相似配合の肝とするか、あるいはDikeへHerbager名血によるニアリークロスを噛ませるか、だ。
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