毎日王冠のメンツを見て改めて思う。逃げ馬がいない。
ノリマジックが発動する可能性は否めないが、流石にワンアンドオンリーは逃げで折り合いがつく馬ではない。決め手で勝ちきってきた馬ばかりが揃っているが、馬群を割る様な気性は、実際の所、マカヒキくらいしかないのが現状。しかしこれも逃げというイメージはない。
アストラエンブレムが久々の逃げに出る可能性はあるけれど、戸崎圭太が逃げるのか?
こうなってしまうとソウルスターリングがスローに落とす・・・ウオッカの再来があるのかもしれない。ルメールのTom Fool最強牝馬が逃げるのであれば、これは人気ほど強くはないはずであり、ちょっとこれは想像の外から勝ち馬が出て来るレースかも。
ルメールの逃げに対する考え方は、おそらく
「ドスローなんてそりゃ壁を作ったピッチが抜け出すに決まっている」
「距離適性で上がりにリミットがかかるなら同型の逃げで迎え撃つ手はあるが」
「ドンピシャが集まった千八でドスローなんてとてもとても」
「最悪の展開だが馬の持ち味を活かすしかない」
ソウルスターリングは母ちゃんが仏独配合なのでもっさりするけれど、FrankelがBuckpasser5×5で父母間にRazyna≒ジムフレンチのHis Majesty=Graustark×Tom Foolのニアリーが発生するからもっさり俊敏を表現する土壌がある。
またFriar's Daughterを背景としている点でキタサンブラックと機構が似ていて、血統的にはエイシンフラッシュとキタサンブラックを足して2で割ったものにTom Foolを添加したような感じ?だから本質は中距離であっても距離の融通は効くし、脚の使い所は自在的であり差し先行ならどこからでも突っ込める。
先生の血統論に触れた人間にとってBlushing Groomとは正しく「自由自在」であるが、この血統は逃げに対する適性を持ち合わせない。アグデジもローレルもオペラオーも逃げてはいない。唯一の例外はマヤノトップガンだけであって、これの狂気はRoberto的だと考えている。だからアグデジやオペラオーほど距離をこなさなかったと。バブルガムフェローを差し切るだけの鋭さはRobertoから引き出せない。
それは蛇足であるが、
というところまでを夜勤明けの回らない頭で考えていたわけだが・・・本当に逃げちゃったな。そしてリアルスティールか。
レース映像見よ。
[fin]