ASKA氏のブログにて「ふたり」の国外カバーについて触れられた。
恥ずかしながら俺はファンを謳いながらも「SCENE」というアルバムを持っていなかった。ライブ音源を求め、そこから原曲を集めていた。俺のもつライブディスクにおいて「ふたり」を収録したものはなかった。
ない、と言えば語弊がある。Chage&Askaの「熱風コンサート」においてとあるメドレーが収録されており、そこへ混じえられている。(いわゆる「お台場メドレー」)
しかしASKAが歌詞を失念し「僕にだって過去なら 一つや二つあるさ」「三つ、四つ、あぁ、いっぱい!」と歌い上げた。初めて観たときは何故CHAGEが笑っているのかが分からない。分かったときとて、むしろ、「風吹く坂道とかフォークくさい小洒落たフレーズだ」と。
そこでブログである。国外カバーを聴いてメロディに感動し、早速「SCENE」を買い求めた。「夢はるか」まで入っているとはなんという素晴らしさだろう。そういえば80年代後半の楽曲が一番好きである。(PRIDEから入った人間なので)
いや実際、ASKAソロはそんなに良いものだとは思っていなかったし、今もそうだと思っている。強いて言えば「GIRL」とか「PLEASE」とか、それと「next door」があるけれど。チャゲアスでの楽曲を超えるものはソロにないだろう、と。
しかし提供楽曲とは言えども「ふたり」は図抜けて良い。ソロだからこそ、と思える曲は初めてだ。
この曲からネガティブなことを発想する、というのもいきなりな話だが、なんか思った。ASKAソロってあんまりキャッチーなイントロがないよなぁと。売上で成功した2曲と「けれど空は青~close friend~」なんかを代表としてそういったものはあるが、そんなに惹かれないんだよね。聴きすぎたってのもあるんだろうけども。
だがそれよりもずっと聴き込んでいる「PRIDE」は未だイントロで引き込まれるし、ブログ名に勝手に使っている「砂時計のくびれた場所」もやはりイントロ。代表曲からファンの誰からも愛される名曲に至るまで、イントロで全部、チャゲアスの楽曲は掴んでくる。
ぶっちゃけた話、聴き慣れた「モナリザの背中よりも」と勘違いする。間もなく気づくけれども、その分だけ肩透かしを食らった気分になる。「あ、そのまま進行するんだ」
とまれ、バイノーラル録音で聴いてみたい曲。もっと囁いてくれ!もっと、もっとだ!
[fin]