砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

菊花賞はいつも穴党の心を揺さぶる

色々と面白い穴馬がいる今年の菊花賞。なのでどうしても穴っぽいところからチェックしてしまう。「これ買えるんじゃねぇか」「よし、腰落ち着かせて配合見てみるか」とかなっちゃう。

しかしちょっとそれは抑えて、本命からチェックをしていきたい。

そう考えたきっかけってのは、フォトパドックでキセキの立ち姿を見たからなんだよね。コメントにもあるように、とても端正な中長距離馬に見えて、距離延長はむしろプラスなのではないかと思わされる。ダンビュライトもそうだが、ルーラーシップって精細な姿を表現できる種牡馬なのだね。

これは母父トニービン種牡馬にしては米血的な頑強をあまりオンにしていないからで、そのくせキングカメハメハ弄りできちんと上級産駒を出せる。キンカメエアグルーヴって基本が相似だから極端なクロスは要らないのだろうね。

して、これって菊花賞において結構重要なことであって。ジャングルポケットハーツクライはかなり米血頑強でトニービンを処理していたわけだが、ルーラーシップはちょいと毛並みが違うんだ。配合のコンセプトがまるで違う。

むしろHyperion的な脈絡は強いのだけれども、強いからこそ繁殖牝馬側で極端な弄りを要求しない。キセキもダンビュライトも「Nasrullah×Hyperion」の血脈は持っていないからね。

弄っているのはもっぱらRibotであり、キセキもダンビュライトもRibot的な表現が強い。だからこそ端正でステイヤー色が強いし、Princequilloの靭やかなスタミナが活きている。リアファルタップダンスシチーみたいな馬が出やすい種牡馬かもしれない。

昨年はエアスピネルレインボーラインノーザンテーストを狙っていったが、今年はダイナカールを狙っていく手があるかもしれない。

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