砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ババガレイの美味い季節

手の届く値段、美味、調理簡単、という三拍子そろった最強魚が今時期のババガレイだ。カレイというとそっけない味わいを濃い調味料でごまかすイメージが強いのだが、これは油の乗った白身が実に美味い。ホロホロして食べやすく、骨をしゃぶって更に美味い。

一番美味い白身と言えばメンメであるが、これは大衆魚ではない。高いくせに量を煮付けないといけない魚であり、それならババガレイを山ほど煮付けた方がいい。こうしてテロッテロになった汁も絶品だが、卵巣が一等美味い。だがメスは高い。

道東は牡蠣とババガレイをクソ安く食える素晴らしい土地である。牡蠣は、実に不思議なものだが、どこのコミュニティにも「牡蠣業者との強いコネクションを持った『お姉さん』」がいる。そのため誰もが安くて美味しい牡蠣を手に入られる状況である。とある組合直売では200円の大型も、そのコネにおいては100円で手に入る。

牡蠣は焼き牡蠣が最高。生で食っている奴は敵。ウイルス感染するから近寄るな。

さて、菊花賞における旬とはなんだろうか。

容易い問いかけである。スタミナ系Ribotこそが旬だ。Key to the MintやAllegedが美味しい季節である。Graustark=His Majestyは春にも開花することが多く、晩成の場合は古馬になってから。フェノーメノナカヤマフェスタがソレ。

何故これが良いのかというと、Fair Trialと絡まないためである。Robertoも同じ理由。これが絡むと気性のために早く仕上がるし、また競馬も上手になる。しかし菊花賞の様なレースであると燃える気性はマイナスであり、脚の使い方がデリケートだ。ミルコのコメントにはそれが伺える。かかったら駄目ってやつ。

なのでこの場合においては「かかり」と無縁であるべきだ。むしろ追走に苦しむくらいがよく、その上で末が使えなくて困る馬が良い。(ただしエピファネイアディープインパクトなど、燃えて行き切る勝ち馬も多い。またゴールドシップを見ての通りにスタミナRibotの専売特許でもない。)

ゴールドシップとの比較についてはスティッフェリオが抽選を突破してから書くとして、とりあえずRibot。スタミナRibotの条件に適うのは以下の馬だ。

・アドマイヤウイナー(Alleged×Key to the Mint)

・アルムチャレンジ(チーフベアハート

・キセキ(Alleged

・クリンチャー(Key to the Mint)

・ダンビュライト(キャサリーンパー)

・チャロネグロ(Alleged

・プラチナヴォイス(マンハッタンカフェ

アドマイヤウイナーがそれっぽい。ただ4分の4NDはマイナス要素。4分の3は「ND+Ribot×Princequillo」で共通であり、4分の4が成功するパターンは「各NDが別路線を歩み、4代のNDクロスがある」か「類似のND配合を絡めており、5代以降の薄いクロスである」。本馬は共通項の多い4分の4で6*4×4*5という濃いクロスだ。

フェデラリスト=カイザーバルやショウリュウムーンラブリーデイを見ての通りダンシングキイ一家は「Mr. ProspectorPrincequillo」の父系と好形を作りやすい。しかしその場合はNDに対する異系を使ったり、薄い4分の4を起用するなどの工夫が欲しい。

ただFair Trial(Special)を完結させている点が褒められる。エルコンドルパサーステイヤーの父として活躍したのは一重にそれが理由であり、Specialに生きたエルコンだからこそ、それと逆の要素ばかりを組み込むことができた。そしてそれはサドラーシアトルのHail to Reasonを切り口としたのだよね。

ルーラーシップというのは「Nasrullah×Hyperion」のナタ切れだけで走り続けた名馬であり、だからこそPrincequilloRibotの取り込みを可能としている。(エアグルーヴは非Princequillo

だからダンビュライトは好配合であるし、キセキも好配合である。

だがキセキは叔父ロンドンブリッジがマイル寄り千八馬出あるように、ディープとDanzigのFair Trialの表現が強い。ミルコのコメントにもあるように燃える気性の持ち主であり、神戸新聞杯の様に内でしっかりと折り合いをつけてからガッと脚を使わせる必要がある。この点でディープらしい馬だろう。(Court Martialクロスでもある)

なので外枠を引いたらキセキは案外だろうし、この内枠攻めは恣意的と見える。ダンビュライトの方が枠に対しては万能であり、どんな形になっても一定の走りを見せる。

またルーラーシップ二騎に共通するのはRomanによってVictoria Parkを弄っていることで、そこら辺はやっぱり母父トニービン種牡馬らしい傾向。

さて、ダンビュライトについて色々書きたいが。それはダイナカールとの絡みから行きたい。

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