砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

クリノヤマトオーについて

アストンマーチャンらを輩出したフィールディの一家出身で、このフィールディがアウトサイダーの好配合。Robert le Diable、Sardanapale、La Farinaのクロスなど仏系のクロスが強く、秀逸なのはVanile≒Vasthiの同母4分の3ニアリー。父が北米血統のNorthifieldsであるが、基本が仏という手本のような米仏融合だ。

Occupy使い放題なのでそりゃアストンマーチャンくらいの突進牝馬が出てもおかしくはない。だがジャングルポケット×アグネスタキオンというのは仏にまるで触れない配合であり、フィールディの貯金を使い果たすが如き所業である。

トニービンというのはアドコジ(アストンマーチャンの父)と同じGrey Sovereign直系であるが、性質としては生産国通りにアイルランド的である。つまりスタミナ的Hyperion

これを仏血統的に揺れ動かした馬がいないこともないが、ジャングルポケットは北米Hyperionによる英愛米の融合切れだ。アグネスタキオンも似たコンセプトのサンデー直仔である。これで8分の1仏を活かすのは難しい。

4分の1仏4分の3北米で微脈絡させるのがベターだが、例えばNureyev≒Sadler's Wells3×3で機能させるなどの手もなくはない。アウォーディーなどはそのたぐいの配合であり、これはイタリアとか英愛系の脈絡であるが、ジャンポケのトニービンから仏の要素を揺れ戻す手としても使えるだろう。

ただその場合は母父にも多少なり仏要素を求められるかな。サンデーは使えないかも。

シンプルにキンカメサンデーに収めるとか、Little Hut弄りでボリクリを使うとか、色々選択肢はあったと思う。アグタキのチョイスは面白いがこの作用に対して適切に動ける種牡馬がいないのも事実だろう。

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