砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

思考停止なう

もうこれは何がどうなっているの?っていう状態で。現時点では土曜日曜が降水確率70%であり、これは道悪適性なのかダート気味の適性なのか、つまりディープで踏破可能なのか、それとも種牡馬から見直しをかける必要があるのか、もうごっちゃごちゃ。

ディープは国内ダートをこなしたような繁殖とは案外であり、やはり北米ダートスプリンターだとか欧州のガチムチ中距離馬がベター。それらも手伝うにせよ、母系が表現されたディープは雨が得意であり、それらデータにおける主体は国内ダート勢であろう、と。ステファノスみたいな。

それがいけないならば種牡馬からの見直しが必要であり、キンカメなのかネオユニなのか。雨のネオユニ最強と言えどもネオリアリズムがネオユニの正統的な配合をしているかと言えば・・・。

そもそもネオリアリズムってのは5代内にNothirdchance5×5しか持たず、他にも特たるものがない非常なアウトブリーダーである。下手な5代アウトよりもずっとアウトブリードであり、その中でポツンと絡めた牝馬クロスが実に艶めかしい。2番目に濃いクロスはHyperionで、その次にNative Dancer6×5が入る。

これは想像よりずっと凄いことであり、父が「サンデーサイレンス×4代目Northern Dancer」ってだけでも「Almahmoud5×6」「Nearco7×6」「Hyperion7*8×7」がクロスされる。ここから更に母方のクロスが入るわけであるから、ほとんどの「SS×ND」種牡馬には作り得ないアウトブリードと言える。

奇蹟の表現とも言えるG1馬の配合であり、種牡馬としての成功はほぼ確約された様なもの。ただし、これから好配合を取るのは案外難しい。この分野において競合種牡馬はいないので捨てように捨てられない逸材であるのだが。

だから、ぶっちゃけ、何が表現されているのかが見極めづらいのである。これで牝馬クロスが5×5ではなく3×4とかだったら世界を変えられる名種牡馬であったろうし、馬場に関係なく本命を打てたことだろう。5×5というのはあくまでもアウトブリードの範囲に留まるわけで、これほどのアウトブリーダーならば異系の強いクロスで競争能力と遺伝に引き締めを行いたかった。

いや、実際問題としてね。NDに対して完璧な異系を取りつつも、傍系のクロス3×4で引き締められた血統とか最強よ?ディープインパクト級のインパクトは間違いない。何しても許される。

トキオリアリティーの素晴らしさってのもそこにつながっていて、つまり大抵の種牡馬をつけたとしても「8分の1War Relic3×3」を保持出来るわけよ。しかもそれを表現する土壌があるわけなので「アウト過ぎない異系」である。この表現一本で彼女は名繁殖なのだ。

その点でネオリアリズムはややアウト過ぎるところがあり、だから表現が安定しないし何をしても怒らないけれど、何をしたらやる気になってくれるのかが分かりづらい。In RealityやSpeak Johnをクロスするくらいかね?

なので競走馬としてのネオリアリズムが表現するものはトキオリアリティーの一点だけで、これがどう転ぼうとも揺るぎはしない。したらやっぱり千八小回り最強じゃないの・・・?ってなる。

シャティンの2000mを買った程度では国内でそんなに大きな評価はしづらくて、今年のオールカマーを勝ち切ったくらいのものかな?ルージュバックを相手に1馬身差の押し切りってなもの。それが秋天に繋がるかっていうとやっぱり違うもの。

エイシンヒカリの評価が定着したのはやはりフランスでの一戦があってこそであり、香港の中距離は国内に比べると弱い。ステイゴールドルーラーシップクラスと言えば凄いわけであるが、彼らが国内の超一線級であったかは全くの別問題である。ましてや当時よりずっと国内の中距離馬は強いし、遠征のノウハウも蓄積されているのだ。彼らのお陰で。

コレがもしロジユニやヴィクトくらいの正当ネオユニならば本命を打って当然であるが、ちょいと違うネオユニともなると道悪に絶対の信頼をおけない。

ちょいと素質を見誤っているかもしれないが、この配合って良馬場的だと思うのよね。すんごい良い意味でサンデーサイレンス的というか、Halo的というか。

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