「メジロフォーナにサンデーはよろしくない。やるなら8分の1サンデーのモーリスだ。」
というスタンスなわけであるが、改めてモーリス×メジロフォーナに取り組んだときに気づいた。これは現代日本競馬の根底を語ることに繋がるのではないか・・・と。
つまりその、「4分の1サンデーの成功パターン」とかも略式でパパッと語らなければならないわけで、俺ってそんなこと出来ないじゃん?って。
その、既に上げた記事でクロス濃度について書いたが、その点でどうこうとケチをつけることはいくらでも出来る。それでオルフェーヴル×メジロフォーナなんかを否定することは出来る。しかしその中にある8分の1サンデーサイレンスを語ることが出来ない・・・。
クロス濃度で捉えることは出来るさ。「ほぼ触れられていない異系としてのサンデーサイレンスは作用しづらい。それは強いクロスを持っていないからだ。4分の1サンデーは8分の1Haloでもあり、ディープインパクト産駒はその増幅で走っているところがある。」という風に。
つまりサンデーサイレンスを異系として扱うのであればキングカメハメハの様にBlue Larkspurを強く弄った方が成功はしやすい。それはつまり「Blue Larkspurを取り込みやすいNureyev」と「Blue Larkspurのクロスに依って成功したNijinsky」の融合によるところが大きいわけであり、ここの頑強をオンにすることがドゥラメンテの成功であった・・・と。
こういうことのもう一段階奥のことなのだ。サンデーサイレンスを語ることは。
「何故Turn-toはBlue Larkspurを受け入れ、最高のスタミナラインへと変貌を遂げたのか。」
そしてモーリスを語る上でSun Teddy-Sun Againも欠かせない。そんで、サンデーサイレンスを初めて見た、あの瞬間に浮かんだ・・・すんごい初心的なこととして「Understandingってなんなのさ」ってことも大事だ。Robertoを掘った誰もが考えたアレもそこには関係するだろう。「Bull Leaって何?」
ある程度の血統知識を詰め込んだ今ならば何かしらの結論を出せるかもしれない。しれないが・・・Man o'Warという非常に大きな敵がいる。
然様。俺は今までMan o'Warという血統を避けてきたのだ。
順番としては間違っていない。欧州の血統を知ることこそが一番だ。しかしその次に北米が来ることを否定は出来ないわけであり、Woodbineという切り口から俺は北米へ潜り込まねばならない。その教科書として、何度も、日本人として、そこにある血統マニアとして、サンデーサイレンスと相対するのだ。
[fin]