砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

チャレンジカップ回顧

うーん、丹内らしくはあるけれど地力の違う馬がいるのだから・・・。そんな向こう正面から圧をかけないで折り合って欲しかったな。

少頭数でスローに落ち着くと斬れで差されてしまう・・・ってのは確かにマイネルの宿命であるし、そういったレースにしないからこそマイネル軍団の2番手へ登り詰めたのだ。そういった展開を嫌うのは分かる。だが下手だったな。


デニムはもう少しペースが落ち着いた方が差しやすかった。最後の最後で粘りの勝負になってしまった分だけ伸びなかったな。

サトクロはRoberto的な馬群嫌いではなくて、これはCaerleon気性。ビュッと弾けることを要求しない限りは馬群を嫌うことはなく、一旦突き抜けてしまうとそうそう捕まらない。ブエナビスタもそうであるが、残り1Fで抜け出すことで最強を証明する血統がCaerleonだ。レッドディザイアブエナビスタの比較ってのは本当に面白いんだよね。変幻自在のサドラー機動Caerleonと、ニジンスキーによる豪快ストライドCaerleonの対決よ。

他にはタイキシャトルダノンシャークなんかの例があるかな。まぁ・・・大概のNijinskyは抜け出してなんぼだけれどな。最後に追い込んでくるような奴はいない。トップスピードに優れたストライドではなく、ブワッと加速してドバーッと飲み込むようにストライドを伸ばしてくる。

あぁそうか。Nijinskyの名血が抜け出したのにCaerleonがそれを差したダービーがあったなぁ。Nijinsky×Tom Foolの一大ニックスをCaerleonが捕まえた例が確かにあった。


そう考えるとデニムアンドルビーというのはTom Fool的な器用さが若干見られる馬であり、負荷の弱い展開でビュンビュン飛んでくるのは実にそれらしい。負荷の弱い展開では本当に溜めが効くんだよな。阪神大賞典で爆走する程度には。

そうか、Native Dancerに抵抗を持たないNureyevをオンにすると、その伝手でTom Foolの軟弱もオンになってしまうのだ。これを正すにはサンデーサイレンスの助けが必要であるが、デニムの場合は2分の1ディープインパクトかつ4分の1サンデー。

この観点からディープを語る術があるかもしれない・・・。というか、Native Dancerの観点からNorthern Dancerを語るってのは非常に有意義なネタだろう。

またサンデーサイレンスクロスのネタが増えてしまった・・・!


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