近年の勝ち馬はおおよそ二つに大別される。
1,京都大賞典で勝負になるタイプ
ex) ラストインパクト、ヒットザターゲット、
2,マイル適応タイプ
ex) マルターズアポジー、カレンブラックヒル
アルバートドックは引退してしまったのでどちらか分からない。リゲルSやマイラーズCでも好走しているが、新潟記念や七夕賞を見る限りでは京都大賞典でも勝負になった気もする。引き取り手がなかったとは言え、これくらいの馬をイタリアへ出してしまうのは勿体無い様な・・・。
しかし母ちゃんが名血好配合で今年13歳。これを超える馬はまだまだ出せそう、という見込みもあるのかなぁ。
1はつまり「機動力≒スタミナ」タイプ。ズバッと切れはしないがヌルヌル動けるHyperion軸の配合馬。京都大賞典勝ち馬なら小倉大賞典を勝ち切れるとも言える。スマートレイアー、キタサンブラック、ラブリーデイ、これらのイメージだな。
2はスピードで勝ちきってしまう様なもんで、高速馬場の傾向がある時に狙うべきかな。カレンブラックヒルの年は重馬場だったから・・・千八の重馬場ってのはまさしくカレンブラックヒルの本領だった。今でも当時でも迷うことなく本命を打てる絶好機。
どちらを重視するかってのが難しいところで、ここ2年は2200mに天井を抱える様な馬ばかりが馬券になっているのだよね。しかし今年の天気は崩れていたから傾向をそのまま受け継ぐとも考えづらい。
また・・・騎手間における小倉千八の攻略法が変わりつつある。今はイーブンペース基調になっていてまくるタイミングがない。それだけにアルバートドックの様なイン差しの競馬も映えるし、外から有力馬が来ても凌げる。
なので2から本命を打つべきかと思う。スピードに優れてマイルもこなすタイプだ。
◎ストレンジクォーク
◯トリオンフ
△タイセイサミット
べきかと思うが、ダノンメジャーでは軽すぎるしダッシングブレイズでは速すぎる。G1ウィナーの底力に頼むのも一つであるが大敗続きでダートまで模索したクラリティスカイもアレだ。
ならば小回り大好きだけれども登坂は案外な◎がサドラー男の手腕に依ってトリオンフを凌ぐと見るしかない。ここは全てがハマる絶好の舞台。平坦巧者のくせに中山金杯で展開した末脚はえげつなかった。
◯は好配合のメジロであるが母父ダンスインザダークで鋭い末を持つわけではない。ローカル千八で先行争いを演じるには役者不足であり、本来は中長距離を行く馬だろう。ヤマカツがゾエだったならば消していたが、菱田裕二ならこの印でも。
△はひどい成績であるがクラリティほど負けているわけではない。配合の面からして力負けする相手関係でもなし、登坂で脚を止まってしまうタイプなのかもしれない。Tom Rolfeをクロスしているのだからそういった表現もありえる。
登坂コースだからこそ大負けしていなかったのか、それとも平坦で一変するのか、どちらとも取れる配合だ。おそらく一変すると思うが・・・人気も美味しそうであるし買い目に入れておいて損もないだろう。
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