砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

サンデーとは、Haloとは

サンデーの好配合とはMountain Flowerの増幅が最初の一歩で、その完成形はほとんどが中距離に出る。

例外はノーザンテーストを使用した場合だけで、これは「4分の1Lady Angela3×2」という強烈な主張が強い配合形。ステイゴールドはディクタスによる「4分の1非Hyperion」のワンクッションが多き役割を果たしているが、ダイワメジャーデュランダルの様に母父に据えると「3×2」の影響力から逃れられない。

ダイワメジャーの配合とは「ノーザンテーストの影響力を強く受けた馬をHaloで前受けさせよう」というコンセプトで行われている。なのでSpecialやトニービンHyperionを更にカスタマイズさせる向きが強くあって、ごく一部を除いて大概が早熟へ傾く。

逆にLady Angelaを弄っていない馬ほどノーザンテーストらしい晩成曲線と本格化を得る。速くはなくとも粘り強い。そしてロードヴァンドールやメイショウカドマツなどのA級産駒は必ず逃げ先行で大成する。

つまり俺の言う「Haloらしさ」とは「短距離Hyperionを糧としたHaloの表現」である。そしてそれは紛れもなくサンデーサイレンスの主張であった。

シングスピールとかマキャベリアンとかグッバイヘイローなんかが後出しを好むということは、さほどないものねぇ。


日本競馬は良くも悪くも短距離Hyperionに支配されていて、その速さに導かれた末脚を競い合う。だからTudor Minstrelの様な短距離Hyperionを重ねた馬は中距離で大成しないし、サンデーサイレンス×Tudor Minstrel種牡馬も血を残さずにいる。

残ったサンデーの血はHyperionをスタミナ的に弄ったものばかりだった。


[追記]

マンハッタンカフェはドイツのTudor Minstrelなのでノーカウント

ネオユニヴァースはフランスなのでノーカウント


[fin]