砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

日本ダービー展望に代えて その2

やっぱね、血統予想より配合予想の方が楽しくて指も踊る。

アドマイヤアルバ

1勝に5戦を費やし、2勝目には更に3戦を費やした。ここへは9戦目となった京都新聞杯を2着しての出走である。

須貝師の管理する馬で、京都新聞杯までは1600mを5戦、1800mを3戦した。最初から千八を使っておけば皐月賞に出走できたと思うが、気性の問題なのだろう。また9戦のうち6戦が渋った馬場でのレース。道悪は得意な部類だとは思うがハーツクライに不得手なスロー戦を招いたとも。

早熟ハーツクライ黄金配合らしくStorm CatMr. Prospector・Nureyevを引く。母系にVaguely Nobleがあるだけに距離延長で見直されるべき馬だったろう。

ただAffirmedを引くので京都外での立ち回りは得意。この血統を引く上級は平坦が得意で、母父Bernsteinはゴスホークケンの父であるから、自然マルターズアポジーの父父でもある。平坦箇所で勝負をする阪神内回りや中山外回り、京都内外が得意だ。

東京の様に登り降りが厳しいレースは苦手だろう。似たレイアウトの中京は全て2着だ。フロンティアやアマルフィコーストが相手の2着であるから相当なものではあるが、ダイワメジャーが相手ならばハーツが勝ってもおかしくない。そのくらいのことが出来る配合であるし。

日本ダービーを戦うには難しいタイプだ。ヘンリーバローズをねじ伏せたワグネリアンとは真逆のタイプとも言えるだろう。

エタリオウ

教科書通りのノーザンテーストStorm Birdニアリーなステイゴールド産駒。本馬は5代アウトだが母父Cactus RidgeはNorthern Dancer4×5*4。やや、美しくない。

美しくない代わりに何でもありなところがある。Danzigが関わるのでNative Dancer的な表現がしやすく、Bold RulerTom Foolとの繋がりがしやすい。よって、平常の配合に比べてややズブく、やや競馬が達者である。

それだけにパフォーマンスの天井が低い。青葉賞2着は立派であるがこのレースのレベルを示している。

ゴーフォザサミット

ショウナンマイティの4分の3弟のハーツクライ産駒。緊張と緩和の権化であった兄貴に比べるとやや格落ちの感は否めない。

マイティの弟を山本オーナーが買った、ってだけで大枠が掴める様な馬だ。奔放にはなく少しダラけたスタミナチックなストライドで走る。故に、ややRibotのかほりがする。

ただRibotの影響を受けながらも競馬ぶりはHaloで、ハーツクライだ。なんでこう・・・誰も彼もハーツクライを外に出したがるのだろう。そんなに心の弱い血統なの?3歳春の段階では馬群を割れないのかねぇ。

外を回したハーツクライがG1を勝つにはジャスタウェイやスワーヴリチャードの格が要る。それに足りるのか、それを3歳春の時点で表現できるのか。

せめて道悪であってほしいところ。高速馬場でこの馬がきちんと結果を出したことに、一定の意味が生じる。


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