未だ、拒否反応がある。しかしキングカメハメハへ対するMr. Prospectorクロスと代の遠近においては変わりがない。レイデオロの様な配合で成功する可能性が高いのである。
如何に成功させるかが問題である。
対Native Dancer
レイデオロの場合は母父でNative Dancerに対するアウトブリードを行っている。同時に、母父シンボリクリスエスはHail to Reasonクロスであるから、緊張と緩和のリズムに優れている。だがサンデーサイレンスクロスの場合において、「Native Dancerに対するHail to Reason」という日本競馬適性の根っこを構成するニックスが使えない。「サンデークロス+母父NDクロスかつ父・母母非ND」なんてことは出来ないのである。
「4分の1非ND」を構成することは出来るが、それが正しいとも言えない。サンデーサイレンスクロスにおいては、むしろ、NDは4分の4で構成した方が安定するだろう。もちろん整然としているべきだが。
サンデークロスは早熟?
「4分の4Northern Dancer」においては、まず、間違いなく、早熟に傾くだろう。一瞬のキラメキで日本馬場をこなし、古馬になったらドンドコドンドコゴットゴト。鋭く靭やかに、なんていうサンデーサイレンス全盛の日本競馬からはかけ離れる。これによって日本競馬は中距離最強の世界から遠のく。ドバイの芝中距離で無双できなくなっちゃう。しかし現代は未だに「4分の1サンデー」を構成する名種牡馬たちが健在だ。まだ5年はこの体制で安定するだろう。
それだけにサンデークロスをチョイスするってのは、茨の道だ。好配合の8分の1サンデーで満足するのがベストだろう。
好配合の8分の1サンデー、この枠組でクラシックの主役を輩出したオルフェーヴルってのは本当におかしい馬だ。そして初年度産駒でそれを成し遂げた生産者もすんごい。
8分の1サンデーの成功パターン
結果から言うと、オルフェーヴル産駒から選ぶしかない。サンデーサイレンス以前の日本競馬を牛耳ったノーザンテーストの影響を自然と伝えるのが主な理由だ。これを阻害しない限りはどうとでもなる。エポカドーロの配合がベスト。ラッキーライラックの様な配合の場合はDanzigを引かなきゃならない。
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