砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

G1予想にて重視すること

この春の予想を見直すと後悔しかないが、皐月賞とダービーの本命ばかりは納得している。クラシックの本命はやはりこうあるべきだと思うのだ。

秋はもちろんのこと、来年になってもエポカドーロは堂々と走り続けるだろうし、その次のシーズンも第一線で活躍を続けるはずだ。そのくらいに配合の観点から正しいものを本命に打つことが、血統マニアとしての誇りである。

それとは別に「Storm Cat≒ロッタレース3×2」というべき表現で牝馬二冠を勝ち取ったアーモンドアイには後悔しかない。

トライマイベスト≒ロッタレース5×2」は代の遠近からして褒めづらいものがあって、この類のニアリークロスは絶対的な強豪に似つかわしくない。1代以内の距離で収めるのがインブリードの格好良さだと思う。3×4とか4×5とか。

しかし嵐猫とのニアリーに当てはめると実に格好良い配合である。ニアリークロスに関する持論を完全に備えたもので、俺が本命を打つべき3歳牝馬はアーモンドアイだったのだ・・・と考えついたのが5月30日「ロードカナロア大作戦」を書いたころ。

POGロードカナロア枠からラヴィッスマンを出すことは早い段階で決めていたのだが、いまいち気持ちの乗りづらい候補でもあった。見れば見るほどに穴があり、しかしこれ以上の配合は社台にか求められない。けれど社台に目一杯褒められる配合も見当たらない。

「社台から最高のロードカナロアが出ていないのであれば、ラヴィッスマンで妥協しよう」という考えをした。オークス勝ちのアーモンドアイに対してたくさんの掘り下げをしていたが、また一層掘り下げて、「Storm Cat≒ロッタレース」へ行き着くこととなった。


G1予想で納得を生むには、ここまでしなくてはならない。脈絡云々で本命を打てるのはG2までよ。G1においては、バケモノ級のキンカンニアリーを発掘しなくてはならない。




ニアリークロスは名前の通りに血統の相似性が根っこにあり、近い代に牝馬クロスを含むといった条件がある。

その点でロッタレース≒Storm Catは成立しないのだが、俺の提唱する新理論(って書くと何だか怪しい感じになる)であるキンカンニアリーにおいてはオッケーとする。「緊」張と「緩」和により周辺の要素を交えて、ほぼほぼ「全クロス」の状態へ持ち込む格好だ。

Northern Dancer×Flares×Tom Fool≒First Rose」くらいしか相似とみなせはしないが、トライマイベストサラトガデュー・サンデーサイレンスが関わることで主要素はほぼ全てクロス状態へ持ち込まれる。


レディブラッサムやLady Rebeccaといった強いクロスを持った血統に対し、他血統を結び付けられるのがキンカンニアリーの面白いところだ。アーモンドアイはStorm Catへ結びつけるのが適当であるが、Halo≒Lady Rebeccaというような形が本領である。

である・・・と思っている。それもまたいずれ出る名馬が教えてくれることだろう。


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