砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

クイーンS予想

ディアドラが先行すると話は簡単なのだが、その出足があるならハービンジャー産駒の苦労は8割方解消する。ローカル1800mで争う出足というのは戦術の外にある素質の問題である。

今年のクイーンSにはビュッと弾ける脚がないので差し馬を拾う必要はないのではないか。先行能力で足切りして、あとは適性で上位3頭が決まる・・・というような。

こんなかで一番の先行能力を持つのはアグレアーブルなのよね。母ちゃんの累代が北米のスピード血脈まみれであって、最も主張の強いQuiet Americanは北米のマイルG1勝ち馬だ。

けれどBold BidderとSecretariatLaw Societyの「Bold Ruler×Princequilo」が強いから柔い。阪神2000mで突っ込んでくる嵐猫表現を極めた感じだ。極めすぎて函館がめっぽう上手い。

Bold RulerってNative Dancer塗れの表現ですんごいスタミナを発揮するのだわ。Native Dancerまみれにしてなお先行能力を協力に誇るにはDanzigが欲しいところよねぇ。

予想印

トーセンビクトリー

ティーエスクラ

△アンドリエッテ

SpecialはSpecialなりに

1角2角はすんなりと収まるとしても、その分だけ4角までの動きは派手だろう。こういう展開でこそトゥザヴィクトリーは輝くだろうし、内から捌いてビュッと反応できるアドバンテージも大きく働く。

Danzigも良いけれどこの舞台ならばNureyevが理想である。壁を作れない外枠ならば逃げる必要もあるが、ここで内枠を得たならば必要がない。壁を作ってしっかりと抑え込める舞台だ。

未知数のAbemantに夢を

ティーエスクライはG3ならば見劣りのしない配合であり、内枠からならばジャイアントキリングも可能。

鞍上と枠に不満はある。けれどローカル1800mでしっかりとゲートを出て、終いまで脚を残せる配合だろう。今回は逃げにこだわってもいいかも。緑帽子でも7番なので、そこまで悪いわけでもない。よどみなく1角へ侵入できるメリットも、知れてはいるが、あることにはある。

悩んだが、この馬の殿人気は美味しい。マーメイドSで共倒れとなったコンビが、共生する結果となれば・・・これほど面白い競馬もない。

G1級の好配合

アンドリエッテは条件さえ整えばクソ強い馬だ。

今回はマーメイドSほどハマるイメージはないにせよ、Aureole持ちのソウルスターリングとディアドラ、配合は少し格落ちなフロンテアクイーンに劣ることはない。洋芝のDeputy Ministerという話もある。

内と外に馬を置いた状態から抜け出すことを求められるはずなので、この一点からアンドリエッテは抜けている。

位置取りはやや後方だがソウルやディアドラも似たような位置だと思う。最も無理なく運べるのはこれではないか・・・と。

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