砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

印象を殴り散らす セントライト記念

寝るまであと1時間と少々。

最近は更新頻度がめっきり落ちていて、月に20も更新するくらい。過去最高は2015年の10月に記録した83記事で、これは一日に3記事弱をアップするペース。ちょうど無職をやっていた時期だ。

働いていないから24時間オールフリーであるし、起きる時間を気にする必要もない。無職の競馬雑記として、気になったことや考えたことをひたすら書き殴った記憶がある。文章が長いくせに記事数も多いという・・・。

だから、今回は、書き殴ります。玉石混交となればいいなぁ。

エストスペリオル

ディープインパクト×Sadler's Wellsの配合にはリッスンの仔がまず一つ。「4分の1サンデー×Northern Dancer直仔の娘」という観点ではエクスペディションも挙がる。(ステイゴールド×Lyphard

このたぐいの配合は基本的にNortehrn Dancer直仔の母ちゃんに軸があって、今回はFairy Birdgeが焦点。その通りにBold ReasonNever Bendがあってアイルランドサドラーとしてはポピュラーである。母系にはMr. Prospectorもあるから「Special×Nashua」でFlambette増幅パターン。

東京中長距離でバッシュが動かす馬なのでサドラーのズブさがオンとなっている様子。2400mというよりは2500mのイメージかな。

Bold Commander持ちであるからDynamo持ち。オルフェーヴルにも見られるまくり脚であろうし、中山は歓迎の条件か。ただ中山外ともなるとやや難しさも香る。2200mというよりも、やはり2500mか。

オウケンムーン

早熟配合であるが、早熟として秀逸。共同通信杯の勝利はフロックじゃない。

皐月賞・ダービーは力を出しきれなかった様子があるけれど、秋で更に上向く様な雰囲気がない。ただ立て直しとしての放牧に意味があるし、セントライト記念は試金石として上々。しっかりと終いを使ってどれだけ走るか。

ヌレサドニアリーが入るので内回りは苦手じゃないし、Sun Again~Promised Landの影響からか少しダラッとした脚を持つ。中山外は歓迎の条件であるが、絶対的な能力値が足りているかどうか。

馬群を嫌わないので中団に構えてから流れ込みが想定される。馬群をさばいて何処まで伸びるだろうか。

ギベオン

シンプルな構造をしたディープインパクト産駒。母コンテスティッドに最良の相手としてとして、ディープインパクトを認めることはないが、こういった優良な繁殖牝馬の相手としては認められる。

ディープは北米血脈なら何でもござれ、ってところがあるので。In RealityクロスだろうがMr. Prospectorクロスだろうが、とりあえず形が決まってりゃ構わんよ、という。これだけ頑強な血統からでも芝馬を出すのがディープインパクトであり、間隙を縫う様にして芝の要素をオンにしてしまう。

つまりAlzao≒Archという所業であり、「4分の4Honora」の構成をきちんと活かした表現である。

競争能力の高さは競走実績のままで、確かに上位クラス。ただブラストワンピースには完敗しているし、ケイアイノーテックとはディープインパクト産駒としての密度に敗北を喫した。A級の扱いをするには突き抜け方が足りないし、またポテンシャルにも不足があるだろう。

しかし鞍上との兼ね合いが素晴らしい。東京ならばルメールで間違いないが、中山でのTom Fool捌きには戸崎圭太に軍配が上がる。相手関係次第だろう。

グレイル

京都2歳SではホープフルS勝ち馬タイムフライヤーを下しており、その強さには定評があった。

皐月賞は最後方から最速の上がりでまくりかかっての6着。展開から思えば明らかな強さを示した内容であるが、ああいう競馬しか出来ない脆さも際立った。そもそも、後方から展開するハーツクライに怖い馬はそういない。

母父にあるロックオブジブラルタルからしてもそうであり、前に行かねば二束三文の血統だ。実際に京都2歳Sは4番手からの競馬。スピード能力に限界を見るような負け方であり、同じロックオブジブラルタルでもジェネラーレウーノの方が良い負け方をする。

皐月賞でこれを捉えきれなかったのは偶然でも何でもなく、表現の劣等を示す確かな敗北である。

距離が伸びて多少の変わり身を示すだろうし、また中山外も歓迎すべきだ。けれどこの表現で勝ち切るのであれば、まず馬場が渋らねばならないし、その渋りは年始頃の中山に見られる様な厳しさでなくてはならない。

ケイティクレバー

Robertoクロスのハービンジャーは本当のガチに馬群嫌いで、まさしくこれが「逃げ馬」。

逃げなきゃ二束三文であることが春に実証されて、夏からはまた逃げる生活へ舞い戻った。7頭立てのスローであってもポポカテペトルの2着は立派だし、ルックトゥワイスを凌いだ点も考慮すれば、いや、本当のガチに良い内容。

母父ディープインパクトというのも底力たっぷりな配合であり、決してスロー専門の逃げ馬ではないだろう。平坦の新潟の分だけスローである必要があったが、中山2200mならばもう少し違った逃げ方もある。

ただ、小林徹弥騎手にその幅広さがあれば、年間10勝くらいは簡単に出来る。また栗東の騎手に中山の狡猾な逃げを期待するのはどうだろう。

コズミックフォース

みんなが侮っていたら、想像を遥かに超えて走ったダービー3着馬。坂を登り終えるまでは、一部の人が大いなる夢を見た。

成長力に優れた馬ではないが、これもBold Commander持ちなので機動力が高い。これでしっかりと前受け出来るのがミソで、そこから展開するTudor Misntrelクロスの末脚が、実にキンカメっぽい。

キンカメ産駒は東京外回りの厳しい流れを好む馬があり、それはローズキングダムやらドゥラメンテやらとトップクラスに多く見られる。つまり「Nasrullah×Hyperion」表現に優れている馬が、そういう類であり、本馬はKrisがその血に当たる。

もう少し違うベクトルから切ると、エイシンフラッシュ的な側面もある。スローの範囲内からきちんと伸びるあたりに、エイシンフラッシュ的なKrisさが見え隠れ。

持続的なペースでは見劣りするタイプであるが、4角で機動力を求められる展開ならば抜け出すシーンもあるだろう。スロー&ロンスパでは即消しだが、関東の若手中堅が思い切りよく逃げるのであれば。

ショウナンラーゼン

シンプルに好形を描くキンカメサンデー。Fair Trial一色の配合には、なんだか嬉しくなってしまう。ただそこはショウナンの国本オーナー、気性難をきちんと引いてきます(笑)

バッシュで逃げ切るってのが本当に面白い話で、これはどちらかと言えば中山より東京向きの脚質かもしれない。中山ならば内回りをまくるべきだ。タナカツでまくりたい。

機動力と激気性であるので、中山外だと少し競馬がし辛いのである。東京ならギリギリまで我慢してさぁいくぞ、を逃げの位置から出来る。中山外だと行っても構えても扱いが難しい。

吉田隼人というチョイスは面白いが、番手でしっかりと抑えてしまうと持ち味が活きづらい。吉田隼人の「やや突っかけ気味」の先行が、活きづらい。Fair Trialを抑えてぶっ放すならば差しの位置からだろう。

ジェネラーレウーノ

DanzigクロスだからNorthern Dancer過多でも大丈夫だもん!という配合。

何が何でもTom Foolスピードでかっ飛んでいく嫌なロックオブジブラルタルで、構えた時の巧みさが嫌味くさい。ショウナンラーゼンとは真逆に、いくらでも突っかけられるのが特徴。皐月賞では散々にアイトーンを追いかけ回した。

追いかけ回してなお残せるのが強みであるし、Tom Fool的に変則ペースでも対応が出来る。しかしダービーでは距離不安か田辺の東京観か、スローを誘発させることとなった。あるいは手応えが怪しくあったのか。

書き始めて1時間が立ちました。終了。

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