砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

レイエンダについて少し

今週の予想では、普段のチャゲアスとは違って、サザンオールスターズを聞いている。

桑田佳祐が、とっても、うるさい。(だからカーペンターズ聞く)


レイエンダってのは兄貴ほどTom Foolじゃないのが特徴で、だから緩急に特別な強さがあるわけでもないし、どちらかと言えばエピファネイアに近い軟さがある。エピファネイアほどシュヴァーンッ!と弾けはしないのだけれども。

ボリクリはKris S.Seattle Slewが「Nasrullah≒Royal Chager×Princequillo」なので軟さを伝える血統と言える。唯一の東京・中山両開催による秋天連覇を持つだけに両面の強さがあり、有馬では馬鹿げた強さでタップダンスシチーを下した。

Roberto直系なのに馬群を捌くのも大きな特徴。Kris S.はRoberto系では最も柔らかく、Roberto的気性難を最も和らげた血統である。ボリクリはその正統後継と言える。

その産駒であるからこそエピファネイアは馬群に沈められたのだろうが・・・よくよく考えたら、こんなの後方から進めるのが普通だよね。切れる脚があるんだし、後方から展開すればいいじゃんってなる。気性やばいんだもん。

けれど徹底して壁作りに勤しんだものねぇ。陣営が有能すぎる。福永もこんな馬を菊花賞の番手へ持ち込んだのだから、ワグネリアンを先行させるのは特別難しい仕事ではなかったろう。そりゃダービーの大舞台でもきっちりやってのけますよ。

この気性がない時点でレイエンダが非常な中距離馬だとは思わない。ルメールの手腕を差し引いても、何かしらの怪しさを見せていない。そのあたりはTom Foolの影響があるのだろうけれども、レースレベルからすれば引っかかる場面がありそうなもの。

よって、考えられることは2つ。

1,そこそこに強い中距離馬であるパターン

2,傑出したステイヤーであるパターン

人気を裏切るならば1の方。ここでボロを出すかもしれない。けれど2の方も考えられなくはないのである。

だがそれはそれで意味がわからない。キンカメのどこから、ボリクリのどこから、そんな要素を引っ張り出すのかと。そういう馬ならばRibotやSadler's Wellsを頼った表現であるべきだ。

例えば、Kingmambo×Sadler's Wells×Seattle Slewエルコンドルパサーがあり、それにRobertoを持ってきたのがトウカイトリックだ。こういった仕組みでこそKingmambo直系のステイヤーが輩出されるものである。

セントライト記念を勝つにしたってディーマジェスティの様な表現が好ましいし、他にもミュゼエイリアンエルコンドルパサー持ちだった。

ステイヤーとして出る必然性に欠けるし、セントライト記念を勝ち切るために必要なアプローチも不足の感がある。


悩む。葛藤。

割り切りを伴う納得が必要な状態だ。

とりあえず布団の中で、それを行うとしよう。

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