インを差した二頭で決着したが、外の流れ込みの方が優位の流れではあった。
それらが伸びなかった以上は時計の読み違いとしか言いようがない。例年通りならば流れ込む勢いのままに1分32秒前半の決着だったろう。ラップのままに一呼吸おいてロスなく立ち回った2頭が抜群の勢いで差し切って行った。
ロードカナロア産駒はイメージ通りにマイルCSが鬼であろうし、それはディープ産駒よりも格上の適性。
ただステルヴィオくらいの配合で差せるというのが不思議で、「ロードカナロア×ファルブラヴ×サンデー×トウショウボーイ+スイートコンコルド(=シンボリルドルフ)」で足りるものとは。
母ラルケットは4分の4Blue Larkspur。父ロードカナロアは「4分の3Blue Larkspur・4分の1サラトガデュー」。「4分の1非Blue Lakrspurが連勝中!」で馬券を考えた俺に引っかかりようがないステルヴィオの配合である。
まっこと今更な話であるが、「非Blue Larkspur」の意味とはなんだろう。過去に何度か書いた気もするが、Pretty Pollyさんの表現に関わることに違いない。
Northern DancerにBlue Larkspurがひっつくのは常のことで、この組み合わせが怒涛のごとく押し寄せてくる現代競馬である。そこに「非Blue LarkspurでPretty PollyクロスのNorthern Dancer」が現れることによってNorthern Dancerクロスに一層の厚みが生まれるのだろう。ウインドインハーヘアやエアグルーヴの良さってそこよね。
ところが・・・ロードカナロアという種牡馬はPretty Polly的なアレコレとは全く無関係なのである。Northern Dancerから引くばかりだ。そしてラルケットもそういうものなのである。
俺はそこが気に入らない。このNorthern Dancerクロスの格好良さってどこにあるの?
いやね、Miesque→サラトガデューと累代される「Graustark=His Majesty」血統による「4分の1非Blue Larkspur」ってのがロードカナロアのクソ格好良いところでしょ。違いますか?そうでしょう?(うざい)
だからそれは継続されるべきものであって、そういう血統ならぼかぁね、喜んで本命打たせていただくこともあったわけですよ。実際問題としてそんなことないもん。知らないよ。(うざい)
けれど、アーモンドアイもそういうね、やつでしょ?ロードカナロアってなんなの?(壮大なる疑問)
まぁまぁ、予想を書いているときにこんな結末を迎えるとは思わなかった。なんてことだ。人生の壮大さにも限りはあろうものだが。
TURNING POINTを迎えるぞ、これは。Blue Larkspurを語った3年間からの脱却がステルヴィオとアーモンドアイより始まる。
今日と明日は掘り掘りに時間を費やすな。Blue Larkspurに替わる大血統の発掘だ。
レディブラッサムは間違いなく何らかの主流血統をアウトにしていて、その緩和がSecretariat=Syrian Seaの遺伝を支えている、と予想される。
[fin]