なぜマイルCSの内差しが決まるのか、ということをステルヴィオと併せて考えていた。その目星がついたので、京都2歳Sで実験をしてみようと思う。
京都の馬場状態
見つけた要素は以下の様なもの
1,バックストレッチと1角2角は内を空けている
2,内外の3角4角では内追走。外回りはインベタ傾向に。
3,ホームストレッチの内馬場は良好。
4,直線は内4頭目から半ばまでがデスゾーン。
内回り外回りともに大外枠から取り付いてから流れ込むとデスゾーン行きとなる。内枠から番手を取るといい感じ。
外枠は思いっきり大外へかっ飛ばすのが上々で、4角で「あんなところから勝負になるのかよ」状態となるのだが最後にはきちんと突っ込んでくる。ただ勝ち負けまでは届かない。いいとこ3着。
最内枠は実質的には青帽子くらいのイメージ。内馬場が死んでいるから馬群へ入れに行かなくてはならない。出の速い馬には絶好の勝ちパターン。
内回りではイン差しがきかない。デスゾーン入りを嫌う先行馬がすし詰めとなっている。外回りは直線が長い分だけ機会がある。ただし小さな隙間なので短期免許の外国人かイン差しの達者のみ。
京都の血統傾向
圧倒的にFlower Bowl優勢。ロードカナロアはGraustark=His Majestyなのが非常に大きいし、Your Hostなんかで継続するととんでもなく走る。Ribot引いときゃ間違いない。
Seattle Slewも良好。Round Table持ちは大抵走るイメージ。
ゲートの速さはSpecialでカバーすると良い。
京都の騎手傾向
内回りはモレイラ最強状態。そりゃ内回りだものモレイラだよ。大外枠からの先行だろうが多少中団で包まれようが、絶対にデスゾーンを回避してくる。
武豊は普通。無理なことはせず綺麗な展開で馬場ロスを防いでくる。先行ベター。
松山弘平が大変乗れている。内を徹底して突いてくるし、差すときにもデスゾーンを回避して伸びてくる。極端ではある。
ゾエはまくり傾向でもデスゾーン回避。窮屈になっている分だけ内回りは割引か。
藤岡弟も馬場を読んではいるけれど、展開がおざなりに。一歩足りない感じ。
福永は伸びない場所から差してばかり。福永ゾーンが全部デスッてるので仕方ない。
荻野極は久々の京都。謎に包まれている。
Cデムもデスゾーンから差してくる。ストライドロスの少なさと馬質で伸びる。
浜中はイメージ通りのイン差し傾向。壁に阻まれるシーンも。
予想
◎ブレイキングドーン
◯クラージュゲリエ
△ミッキーブラック
福永ゾーンは死んでいるが、いっくんゾーンは生きている。逃げるならブレイキングドーンがドハマリする馬場だろう。
グレイルくらいに突き抜けた馬群嫌いがいると撫で斬りパターンも視野だが、差し勢はみんな競馬が達者だ。今時期に京都2000mを真っ向からねじ伏せる様な重さが配合から感じられない。
ならば一番重苦しいブレイキングドーンで足りるだろうし、ホワイトマズルの逃げ先行が盤石ならば買って損がない。福永祐一は関西内回りの申し子でもある。
あとは人気筋の2頭。ワールドプレミアは今時期でも十分に走る配合だが、競馬ぶりはスマートだ。モレイラを封じられると良いが、JRAを見限った彼はなかなかの無茶をしている。
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