砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

武豊流を求めて

インティの逃げ方について色々考えていますが、単純にダートレースへの理解が薄すぎて難航しております。

芝からダートへ変わるタイミングを使ってペースを落とすなんて技は、そりゃ当然芝レースでは見られません。ここを追いっぱなしに突っ切る騎手は少なく、それで好走する馬はもっと少なくあります。

馬場の変わりもそうですが、変わった直後に大変緩いコーナーが入るのも一つの要因です。しっかりと負荷をかけるならば無駄は省かねばなりません。

加えて、外枠は芝コースの長く続く利を活かす騎乗をしてきます。外から一気にインに主張を入れるということはほとんどありませんから、逃げ先行争いは初手のゲートに終わりません。武豊インティは二の足でビュッと逃げを確定させました。

外枠を得るとそうでもありませんが、武豊騎手はゲートで逃げを確定させません。おそらくはオーバーペースに巻き込まれないための技法です。真ん中辺りの枠から二の足で主張し、ゆったりと構える逃げが多く見られます。

これが有利な手法であるのか・・・というところで躓きました。登り区間へゆったりと侵入することは出来ませんし、下り区間でペースを緩めなくてはなりませんので。これは差し勢に有利な流れです。

迎撃の構えですから展開としてはむしろフラット。ゴールドドリームが差し込んできた様に、流れへ乗ってしまえばぐんぐん伸びるでしょう。逃げという戦術の不確かさを思えば、不利というべき。

武豊騎手のデータが裏付けとなります。彼の一番人気勝率は改修後の東京ダート1600mで重ねたデータが乗せられているとは思えないほどに高いのです。

地力ばかりを頼りとする競馬です。2番人気から一気に勝率は下がり、2番人気に至っては1着より2着の方が多いという、他の騎手には見られない現象が起こっています。 

 

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