今年もエルコンさんとタイマンPOGです。今年もよろしくお願いします。
して、私の指名馬は以下の通り。
1位 アブルハウル
2位 スカイグルーヴ
3位 サンテルノ
4位 イグニタス
5位 オーマイダーリン
6位 アイゼンクラフ
7位 ハタノプリエの2017
8位 インディビジュアル
最終候補リスト入りした馬については別の記事で取り上げます。
アブルハウル
母キトゥンズダンプリングス
父American Pharoah
生産Shadai Farm
性別オス
メモ「緊張と緩和のお手本配合。きさらぎ賞あたりでガツンと切れそうなイメージ」
「4分の3Honora・4分の1Granny Franny」をとり、そのGranny Frannyほぼ全クロス状態。細やかなニアリークロスや牝馬クロスが散りばめられた好配合です。
4月28日に産まれていますので、POGにおいては非常な遅生まれ。1月の産まれが明らかに有利なダービールールにおいて、これはナメプに等しく・・・。
こういう馬は大概、古馬となってから台頭するもので、「なにやら強い○外がオープン入りしてきたぞ」ってなものです。3歳春までにG1へはまず通用しないでしょうし、G3を一つかったら大殊勲です。
差し気味マルターズアポジー、というイメージ。平坦でのスピード≒切れ味に期待。
スカイグルーヴ
母アドマイヤセプター
父エピファネイア
生産ノーザンファーム
牝馬
メモ「やけくそじゃーい。」
「粘り強い」を通り越して「硬い」の域へ入った「サンデー×ノーザンテースト」をほぐす手段としてのサンデークロスが現状にある成功パターンですから、本馬はまるで見当はずれの狙いとなります。
「なんで前評判がそこそこ良いの?」と思いながら指名した馬は彼女だけです。ただRobertoの牝馬として最も頭が抜けているのではないか、と。
Roberto牝馬を尊重することはありませんが、Kris S.とIntikhabは別です。加えてSadler's Wellsを抱えるパターンは大好物。Robertoの機動力とSadler's Wellsの図太さが噛み合った好位差しはG1を喰らう競馬でしょう。
この場合のサンデークロスに求めるのはダート適性をほぐす柔らかさではなく、ドゥラメンテの凄まじい闘志。そしてエピファネイアに不足する欧州系の重厚さ、エアグルーヴです。
「エピファネイアがサンデークロスによってエアグルーヴの導入に成功したら」というなかなか夢見がちな指名でした。シーザリオとエアグルーヴの出会いってのがもうズルいですよね。
サンテルノ
母ファンタネリーチェ
父ハーツクライ
生産ノーザンファーム
性別オス
メモ「ザ・バブルカンパニー。ナスペリオンバブルカンパニー。」
バブルプロスペクターの枝ですからLyphardクロスのハーツクライ。Northern Dancerを5本抱える母親で、早熟ハーツの狙いは透けて見えます。
「Nasrullah×Hyperion」の組み合わせ血統をアホほど抱えた配合で、Kris=Diesis・Special・Hornbeam・Mill Reefなど。Danzigクロスの利いた中距離馬に出てくれることでしょう。またDanzig・Special・Nijinsky・Mr. Prospectorを引くのは早熟ハーツの教科書パターン。
母の初仔となりますが馬格は十分。1月22日の早生まれですからPOGで狙う条件を満たしています。
イグニタス
母ガーネットチャーム
父ハービンジャー
生産追分ファーム
性別オス
メモ「G1レーシングのハービンジャー。黄金配合だけれど4分の3Hail to Reasonで父を巻き込みすぎたかも。」
兄グラナタス(父ロードカナロア)も昨年の最終リスト入りを果たした馬で、社台枠の都合から指名が成りませんでした。今年は枠を拡げたられたこともありますし、何よりハービンジャーとの組み合わせは熱望されたもの。同父の叔父にはペルシアンナイトがあります。
母にSpecialとNijinskyを持つパターンはハービンジャーの黄金配合。今年のVMを勝ったノームコアを除けば、全ての馬に該当するパターンです。
ペルシアンナイトと違ってFairy Kingを持っていますから、モズカッチャンなどに見られる「母が独自のクロスを4×4以上で持つ」のパターンにも当てはまります。何よりもRoberto≒Fairy Bridgeとなるのがよろしいですね。中山適性は叔父より上に見ます。
ただ、Seattle Slewを持つだけに長い脚を使う展開はやや怪しく。しっかりとSpecialの競馬に徹さねば惜敗続きとなりかねません。逆を言えばそれだけ皐月賞向きであるということですが。
Vaguely Nobleとの兼ね合いに少し難しさを感じますが、そこは鞍上の采配に期待です。中団からまくり上がる競馬が出来ると良いのですが。
オーマイダーリン
母ラブーム
父ディープインパクト
生産社台ファーム
牝馬
メモ「Relicマイスター廣崎のMonsun。オークスを勝ったら馬名からしてもテンションマックス。」
ラブズオンリーユーの翌年にオーマイダーリン、というのは面白いなぁ、と。結構大きな理由です。(笑)
いや、もう笑うしか。社台枠のディープをこんな風に選ぶアホなことですから、自分でも擁護が出来ません。それでも「廣崎利洋氏のRelianceクロス馬」というのは血統マニア垂涎の配合なのですよ。(母ラブームがReliance5×5)
Relicパターンのディープというのはちょっと違う配合で成功しています。例としてはサトノダイヤモンドやグランアレグリア、シンハライト。ちょっと違う配合で、表現もちょっとオーソドックスから外れている感じ、なんとな~く分かっていただけることかと。
そういうディープを引けたら面白いなぁと思いますが、やっぱり社台枠でやる話ではない(笑)(そもそも廣崎氏はBold Rulerが大得意な馬主ですしね・・・)
アイゼングラフ
母ブルザンインディゴ
父ハービンジャー
生産青藍牧場
性別オス
メモ「緊張と緩和にメジロマックイーンを巻き込んだ凄まじい配合。青藍牧場はフーラブライドを生産している。」
父はAureole≒ハイハットなどのスタミナをよく伝えるハービンジャーで、母はAureoleやリマンドをインブリードした札幌ダート2400m(未勝利戦)勝ち馬ブルザンインディゴ。スタミナ元を「Donatello×Hyperion」にて同じくした配合であることがポイントです。
ハービンジャー配合の第一歩は「母からスピードを取り込む&母によりハービンジャー中のスピードをオンにする」ですから、本馬みたいなのは無理筋です。「なにこの配合おもしろーい」という軽薄な判断が透けて見える・・・!
第二歩目がですね、「ハービンジャー自身は4分の4Northern Dancerなので、この緩和は気にしない。積極的に4分の4Northern Dancerの構成を狙う。」であります。母父キンカメが成功する種牡馬ですから。
そこらへん、わかってるつもりなの。モズカッチャンの配合が大好きなの。けれどモズカッチャンの配合は面白いから大好きなわけで、面白かったら何でも良くなっちゃう側面もやっぱりあるの。非社台枠だし・・・。
セイランホーク≒Sauceboat≒Altesse Royale5×4×5で、「4分の3Crepello&Grey Sovereign・4分の1フジキセキ」・・・やっぱり私はこういうのが好きだなぁ。
超ロマン枠ですから、まずは中央1勝ですね。遅生まれですから、2勝目は厳しそう。
ハタノプリエの2017
父ロードカナロア
生産グッドラックファーム
性別オス
「母がNasrullahを一本のみ引くパターン。ハタノヴァンクールの4分の3弟。ロマン枠。」
ロードカナロア産駒は母が短距離馬であることが多く、その点でシーザリオやフサイチパンドラみたいな母ちゃんは見られませんでした。
非社台ロードカナロアは肝いりが一頭あったんですが、ロマンにロマンを重ねてこちらを。なんたって5月産まれ!(やばい)
5月産まれということは最長で3ヶ月強の差があります。どれだけ早くデビューしたとしても年末でしょうな。大丈夫大丈夫。ディープインパクトも年末デビューでしたよ。
この馬はロマンというよりも行く末を見守りたいのですよね。フサイチパンドラはキンカメとの配合では力っぽく出てしまいましたが、ロードカナロアでビタッと決まりました。そうなると疑問が生じますよね。
血統マニア「したらキンカメとの間にダートチャンピオンが出ている場合は?」
ハタノヴァンクールがハタノプリエにおけるベストとは限りません。それを上回る素質が表現されても、現状においては、別段不思議な話でもありません。
ロマン枠オンリーPOG野郎がこういう馬を見落とすのはいかんと思うのですよ。
インディビジュアル
母Quick Command(クイックコマンド)
父キズナ
生産タバタファーム
性別オス
メモ「皐月賞向きの一発配合。やはり前情報なし。リーサルウェポンの4分の3弟。」
Katiesの一家に属するキズナ産駒。愛知杯2着のリーサルウェポンを姉に持ちます。これも例によって5月産まれで、「非社台だから配合重視じゃー」という無謀無策っぷりが見え隠れ。
AlydarでKatiesですから小回りベター。しかし緩く出そうな感じもありますし、皐月賞狙いというように距離はマイル気味の千八と見積もっています。ダートである可能性も十分にありますし、新種牡馬キズナへの理解に有用な一頭でしょう。
タバタファームはスターリングローズやミツバの生産者と知られていますし、この配合ならばダートの可能性はむしろ高いくらいです。「Burgclere≒Fijiをきっちり伝えるStorm Cat」とキズナを見るならば、フェブラリーSあたりがハマりやすい種牡馬かもしれませんね。
あとがき
「ナメプPOG」
「行く末見守る系POG」
「8頭総ロマン枠POG」
という風情です。私だって新種牡馬は選びたくはない。しかし従来の名サイアーを相手にするとハードルを高くしてしまいますねぇ・・・。
なんにしたって「面白いかどうか」です。けれど、ネタ枠の域に入らないとG1で十全の本命を打てる馬は出ません。ぼかぁ、守りに入った指名馬で重賞を勝ってもうれしかないんだ。ワクワクして指名した馬でG1を勝ちたいんだ。
むしろ今回はワクワク成分が足りないくらいで、もっともっとネタっぽい馬を選ぶべきでしたね。しかし生年月日をネタに出来てしまうのはかなり拙い。
来年からはリスト作りの際に生年月日も記入することとします。血統表しか見ないから・・・。
明日あたりに最終リスト入りした馬を記事にしてアップします。
それにしても私、RobertoやSadler's Wellsが大好きですねぇ。
[fin]