砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

函館記念予想

みんなは知らないけれども私は大好きな函館記念。けれどなんだか嫌いになりそうよ。

大喜利で妄想をたくさん働かせたせいか、頭の中がごちゃごちゃ。長い時間をかけてしまうと情報の整理を忘れてしまいます。整理整頓、好きでも苦手なの。

 

(コーヒーブレイク)

 

今年の函館記念において重要な話であるのは、「なんでキンカメやハーツは勝てないのか。ディープまでも勝てないのか。なんでマンカフェ(とその親族)とステゴが強いのか。」ということでしょう。

ディープ産駒ではケイティープライドの2着、キンカメ産駒ではサクラアンプルールの2着が最高着順です。ハーツはナスノセイカンの9着。割と不思議なこってす。

シンプルで現代日本的な好配合を構成しやすい種牡馬であることが、理由だと推測します。だからこそのリーディング上位陣でして、中央4場なら不足なしのガチンコ種牡馬なのですが、日本一ニッチな函館を真っ向から攻略するのは難しい。

現代の函館に「洋芝だから~」という理屈はあんまり通用しません。冬の中央4場と道内競馬場を得意とする馬なんかはいますけれどね。(ガルボが函館SSで突き抜ける悲劇!)

函館1800mであるとそんなことありません。つまり、ホームストレッチ一杯を下りっぱなしに先行争いを演じる、すり鉢型のデザインが原因でしょう。2角の奥を底として最大3mの高低差があります。ゲートから800mの距離を使って、緩やかに3mを下ることに。そしてその後の800mで3mを登る、と。

完全な平坦区間はありません。アメリカンな「人工の競馬場」というイメージは薄く、アイリッシュかつブリティッシュな「自然の競馬場」の方が強くあります。

 

Hyperionは添えるだけ

キングカメハメハ・ハーツクライ・ディープインパクトに共通するのは「Hyperionマシマシの配合」が成功しやすいことです。キンカメは自身がHyperionの塊ですしね。

Northern Dancerを引けば、その近辺にHyperionがあり、そういった類の血統がまた集まり、キンカメハーツディープを着地点とする・・・こういった配合はアメリカンな競馬場の方が得意なのでしょう。「ハッと出て、グッと控えて、パッと弾ける。」というタイプ。

函館記念を得意とするタイプはその様に機敏でメリハリの効いた表現をしていません。粘着質にダラダラとして脚を使い、函館を流れ込み、函館を登り、函館を流れ込みます。

こういった脚を表現するにはHyperionの緊張が不可欠です。緊張させて、緩和するのです。ノーザンテーストやDanzigによるHyperionの緊張を用いた強烈な緩和を迎え入れるのです。淡白に重ねた4分の4では足りません。

目に見える形でそれをやっているのが函館記念のレコードホルダーであるサッカーボーイです。ディクタス×ノーザンテースト!ゴールデンサッシュの全兄!

流石に現代へ適用するには難しい話ですが、ステイゴールドやマンハッタンカフェなどの種牡馬はHyperionの緊張と緩和を働かせて成功する種牡馬なのですよね。ステマ配合なんて最たるもんです。

 

予想印

 

◎ステイフーリッシュ

◯スズカデヴィアス

△マイネルファンロン

 

あとがき

キンカメから逃れられない函館記念・・・。Mr. Prospectorからしかスピードを補完しない函館記念・・・。

こうなると前提から違ったレースになるのではないかと思いますが、傾向は傾向で、決め撃ちするしかありません。マイスタイルが函館2000mを連勝した様にしてスローへ落とす可能性が本当に怖い。

マイネルミラノの手厳しいロンスパ戦、こういったレースは想定の外へ置いています。これはミスプロ持ちでは対応が難しいので、マイネルサージュあたり突っ込んできたりするかもしれませんね。

レイアウトなりに緩やかな前傾ペースとなるでしょうが、トウケイヘイローばりの厳しさが作られるとは思いませんな。L4Fから仕掛けていってまくり優勢の展開では。前で残るとしたらステイフーリッシュだろうと。

レッドローゼスは最内なのが痛い。内を突く競馬はしてきていませんから、どこかしらで外へ出して、まくりを追う形かと。それが間に合うレベルのSpecialならG1に通用するでしょうし、中山2500mを使って早々とオープン入りを果たしていることでしょう。

 

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