砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

札幌へ挨拶に

出発は夜勤明けの朝9時半。私はグロッキー。

札幌までの運転を担う友人Aは無職のために体力係。仕事をしている私はお金係。お金係は高速に乗ったら就寝。起きた後も何事もやることがなくて、記憶に残らないようなつまらない話をしていました。

下道と違って高速は速い。名の通りです。4時間やそこらの旅路と思いますれば、ドライバーの交代も必須項目にあらず。えれど休息や排泄は大切なことです。サービスエリアには積極的に立ち寄ります。

 

北海道に住む若いものはみな無茶をしてきました。私と友人Aの感覚はそのままでありましたから「札幌へ行く」「食う遊ぶ」「車中泊」「帰還」としか考えておりません。ところが、訪問先の友人Bは違った様子。

連絡を取っていれば「嫁も呆れてるわ」とのキラーパスをよこし、カプセルホテルの手配及び支払いをしてくださった。「車中泊は流石にきついだろう」との配慮。

こう・・・「お前は俺たちの母親か何かか?」と思わないでもありません。しかしそれにしたって、こちらの配慮が足りていませんでした。訪ねられる側とすればドン引きする環境です。

私と友人Aの計算としましては「高速を使うなら車中泊の回復で足りる」というものです。もう少し若ければ下道+車中泊も可能。「安全をとって高速」なのです。

3時間や4時間の運転などたかが知れたものです。以前は下道の8時間コース(※)でしたから、どれだけ楽なことか分かりましょう。

※私は安全運転なので8時間です。非安全運転者は6時間弱と言っていました。

私と友人Bは運転を交代してその下道を一日で往復した経験があります。そういう経験から高速の使用を「配慮」としたわけですね。

まったく、北海道を離れた人間はこれだから。我々は6時間を無休憩で行く自信がある。(過信)

 

そうして札幌へ着き、友人Bと再会を果たしました。子ども抱っこしたり、コーヒーとお茶菓子を食べたり、そういうのんびりとした空間が彼の嫁さんによって演出されます。穏やかな。

開口一番、Bは言います。「ランス10やったか!?」

お前、それは違うだろ、と思いました。

Aは二つの意味でゲーマーですから、Bとはそこで話が合います。FF15の話をしたと思えば「うたわれるものやったか!」とまた「そちら」へ戻ってきます。

私は犬と戯れています。というか、この記事はここのくだりを書きたいだけです。ペルソナの話もしていましたっけ。

(ちなみにAは城を飛ばしたあたりでやめていたらしく、Bがとても落胆していました。FF15からうたわれるものへは野原ひろし声の絡みから飛んだようです。)

 

この類の話は居酒屋へ移っても続きました。リーマンがガヤガヤと楽しく飲んでいる隅っこで「ウィッチャー3が面白い!お前もやれ!」という話をしています。

Aはニーアオートマタ推し。私はデトロイト推し。カオス。

Aは「ランス10では城を飛ばしているけれど、FF15では車を飛ばしていない男。」となり、「とにかくお前は車を飛ばせろ!」とまたBに怒られています。

あぁ、上記の「開口一番」は盛っていますね。再会の段階で私にゲームの話を振っています。「ロマサガ3のソーシャルやってるか!」と。私はソーシャルゲーム全否定派なので、やっていません。「それよりも11月にリマスターが出るんだよ。」という返事でしたかね。

そのロマサガ3話が居酒屋でも花開きました。Bと私はロマサガ3にどっぷり浸かっている人間で、Aは全くのノータッチ。二人がかりで「お前もやれ!」の攻勢でしたね。

Bが触れていないもので、私とAが共有しているのは馬です。

 

ソーシャルゲームと言えばAはそこそこなFGOのヘビーユーザー。「来週のイベント次第で今年の趨勢が決まるんだ。」と帰り道に語っていました。君は最近までブラック企業務めで30連勤くらいしていた気がするけれど、どうやって時間を都合していたんだ?

そこからまた話が広がっていました。BもFateが好きですから「Heaven's Feel観に行ってんだよ!一番好きなルートだから。」と乗りまくり。

こういう書き方をしますとエロゲの話しかしないAとBになってしまいますが、この光景がとても面白かったのです。Bはもう、どんだけオープンにこの方向を語りたかったのかが分かるくらいにニッコニコで。やはりAを連れてきて正解でしたね。

(「俺はBに一人で会いに行っても話すことが多くない」という説得でAを連れ出しています。Aは初め「金がない」と断っていました。)

 

私は「ビールジョッキ一杯で酔う」と公言していまして、もう3年ほど・・・今にして考えると5年くらいは酒を口にしていない下戸です。今回は車の運転も気にしなくとも良いので久しぶりに飲みました。

まさしく有言実行です。これからも私は下戸で突き通すべきだと実感しましたねぇ・・・。ただ「酔えば寝るか吐くの二択」は公言破りとなりまして、ほろ酔い気分で塩梅良く。

「俺はチャゲアスが実質上の解散となって、ロマサガ3のリマスターが出るから会いに来たんだ。」とBに伝えておきました。彼は「なんだそれ」と。

「こういうのは無理やりにでも機会を作らなきゃ駄目なんだって思ってさ。」

「そりゃそうだ。」

「そりゃそうよ。」

 

他にも要因はあります。ディープインパクトとキングカメハメハの逝去です。

いつか、会いに行く。そう思っていた馬が二頭も立て続けに去ってしまいました。「いつか」では機会を失うことを知りました。

「いつか」は私の習性みたいなものでして・・・高校時代に特徴的なエピソードを持ちます。

名前の知らない友人が出来ました。なんとなしに話のする機会を持った友人です。けれど名前を知りません。

「そういえば俺の名前知ってる?」と彼は聞いてきましたが、私は中二病であったかは分かりませんが「なんかのタイミングで知るでしょ。」と返したのです。

しばらくして共通の友人からそれを知るわけです。

乙女の様なもので、「何かの機会に何かが起こる」と信じています。ふとしたタイミングに「いつか」がやってくると。「そうなれば面白い」と。

幸いにして面白さは日々に尽きません。けれどそれは執着をしないためです。私は私にしか執着をしない・・・というと格好良いのですが。名馬2頭の出会いを失ったことから、私にはそれが出来ないようです。

とても後悔をしました。私は同じ時代にあったというのに、あの二頭が動く姿を見られなかった。なんてこともない、苦労とも言わない手間を惜しんで、彼らを見られなかった。

 

昨日の二人を見ていて面白さや楽しさがありました。何よりも安心。機会を失わなかったことに。

 

 

後日談としまして・・・まぁ、AとBの醜態ばかりを晒すわけにもいかず。

私は全部知っとる人間です。帰り道にAへ対して「10はやれ。スポイラー使ったらBの苦労が無駄になるから、絶対に素のままで苦労してラストまでやれ!」と熱弁をかましました。

「クエストからやるかな」とか言い始めるので「それじゃ6もやれ」というわけでして、まぁまぁ、シリーズは終わらせています。

Fateに関しましてもBとUBWの映画を観に行くくらいでして、大体は把握しています。

けれど語りたいってほどではなく・・・?10を語りたい気持ちは分かりますが、やっぱりロマサガ3・C&A・競馬の三本立てが基本です。

これに加えるとしたら時代小説。近頃はめっきり読んでいませんが、浅田次郎の「天子蒙塵」が文庫で出たら一気に読みますかね。

浅田次郎も語り口が臭くて間を置かないとキツイ人ですが、癖になるところはあります。天切り松を一気に読むのが一番きついですよ。あれはもうほとんど「なろう系」です。

時代小説でも方言だとかを使用しているやつを読むとですね、使いたくなるわけですよね。「竜馬がゆく」とか読みますと土佐弁、「下天は夢か」で尾張弁、という風に。大概は公家が出てきますので京言葉も。

あぁ、ちなみに。ASKAの「心に花の咲く方へ」はテレ東版の「竜馬がゆく」の主題歌だったりしますよ。同じくテレ東版の「壬生義士伝」ではC&Aの「心の飛礫」が主題歌を。

なかなか珍しい、Chage曲のタイアップです。

 

[fin]