砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

菊花賞予想

「このシーズンになるとブログへのアクセスが増える」という旨のことを先生が書かれていたことからも、菊花賞の予想において血統を重んじる方が多い様子です。

故に、血統マニアは菊花賞に強い信念を以て挑むものです。愛情や浪漫で印を打つつもりは(あんまり)ありません。予想をズバッと当てて「ほらみろ~」をしたい。

その割に昨年の予想はお粗末なのですが・・・ステイゴールドへの愛が抑えきれなかったのですから仕様がありません。(◎ステイフーリッシュ ◯ブラストワンピース △エポカドーロ)

 

今年のテーマはHyperion

昨年の菊花賞後に上げた記事(「3歳春に京都3000mを攻略する血統構成について」3歳春?)を見直しまして、まぁ1年前の自分が書いた記事なのでね、何を言いたいのかよく分かりませんでした。

とりあえずHyperion的なところに彼は感じ入るものがあったようです。そしてこの記事のコメントに返信していない。なんという不義理。申し訳ありません。

改めて過去の勝ち馬を見直しますと、たしかに「母4分の1非Hyperion」という配合が多く見受けられます。多分彼は以下の様なことを言いたかったのでしょう。

  1. 「4分の1」に多くのHyperionを引くと「4分の1サンデー」は中距離適性を増す。
  2. 満遍なくHyperionを取り込み、要所に「非Hyperion」を抱えると良い。
  3. 「4分の2非Northern Dancer」では良い結果を伴わない
  4. Nijinskyは極端なHyperionクロスを生じさせない異系的な働きを担うことがある。

これらの事は実際に菊花賞の勝ち馬らに当てはまる話でして、1年前の信念を引き継いで今年を終えても、まぁ、後悔はなさそう。

後悔はないと思います。けれど、そういうのに当てはまる馬がいないんですよ。笑っちゃいますよね。フフフ。

 

鬼門の「4分の1サンデー・4分の1非Hyperion」

サンデーサイレンス直仔ですとか、ブライアンズタイム直仔ですとか、そこまで遡ると「4分の1非Hyperion」の勝ち馬は存在します。しかし「4分の1サンデー」ではおらぬのです。

つまり・・・ずーっと考えていた◎サトノルークスは鬼門。重馬場で8分の1サンデーならばエピファネイア(4分の1Kris S.=非Hyperion)がいますが、4分の1サンデーは完全なる全滅です。

あのPrince Johnな柔らかさは京都にピッタリだと思っていたのですが。重馬場セントライトで好走したリッスン牡馬ですからね、わかっちゃいましたよ・・・。

時代は8分の1サンデー。あるいは4分の1サンデーの中距離タイプ。ここから最適解を導かねばならないのですから、今年の菊花賞予想は大変ですね。

 

もう一つの鬼門「ハーツクライ産駒」

ここまで読んでいただいた方ならばなんとなーく「あれ?」と考え込まれるかも分かりません。メイショウテンゲンが上記のパターンなのではないかと。

実際問題としてその通り。しかしMitterandとPassamaquoddyの二つが非Hyperionでは、わがままな話ですが、多すぎるのです。ある程度の本数を引かねばウインドインハーヘアの長距離適性がオンとなりません。

更に言えばPretty PollyやWild Riskなどの脈絡が欲しいところ。北米的なHyperionアウトブリードではHaloばかりが刺激されます。それはそれで面白くなく。サトノダイヤモンドの場合は3代母Riviereによって「8分の1非Hyperion」が実現していますが、ここにDonatelloを引く点には注目すべきです。(あくまで菊花賞に限った話ですが)

後々に「Mint CopyのDonatelloで間に合うのかー!」と嘆く可能性もありえそうですが・・・。レース後にそういう感嘆を吐くのも血統マニアらしい死に様です。

してハーツクライですね。ホウオウサーベルを見ての通り、母も4分の4Hyperionでなくてはならないくらいに、ハーツクライはHyperionが大好きです。バランセラは本当にキレイな「4分の4Hyperion」を描きますから、僕も彼女のHyperionが大好きです。

これほどキレイならば見て見ぬ振りをこきたいところ。しかしメイショウテンゲンとの比較を思えば、手を出してはならないでしょう。えこひいきとなります。

血統マニア浪漫派、菊花賞においては公正です。来るなら来い。二頭揃って来い。

 

予想印

◎レッドジェニアル

◯ワールドプレミア

△ヴェロックス

 

異端異質の異系Nijinsky

この期に及び、私の持つ武器はNijinskyの一つ。セカンドチャンスはNijinskyからのみHyperionを引く血統でして、「Nijinsky×Princequillo×La Troienne」はマルゼンスキーと同じ。この窮屈な理屈が最後の一手となります。

この流れはマンハッタンカフェのAllegedへと流れ込み、Miesqueに辿ります。私はドゥラメンテにすら菊花賞の印を回そうか悩んだくらいに、菊花賞のキングカメハメハを信用していません。それでも、これしかない。

まして鞍上は酒井学です。意味がわからない。買う理由が思いつかない。

追い込み脚質に仕立て上げられたワールドプレミアや、Wild Againの趣のあるヴェロックスには、本命を打ちたくありません。仕方なく、レッドジェニアル。(出資者に怒られそう)

京都2200mや京都2400mのG2ならいくらでも印は回せますし、実際にレッドアゲートとレッドジェニアルはそのたぐいが得意。しかし菊花賞ってそういうレースでないような・・・?

ホントにまぁ、仕方なしに。困ったもんです。菊花賞でなければ予想を打ち切っていますね。

 

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