砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

京都記念展望

今年の京都記念もフルゲート未満の少頭数以上となる10頭立てが想定されています。

昨年の秋華賞1着馬と2着馬の再戦が注目されるポイント。これに善戦マンのステイフーリッシュが如何に立ち回るか・・・。

3頭ともHyperionとFair Trialでありますから、もしかすると4角から3頭だけのレースになってしまうかもしれません。現代の京都でそういったレースはなかなか見られませんが、今の馬場状態ならばありえる話でしょう。

 

今の京都は馬場が重い・・・ということで意見は一致することかと思います。

上がりにリミットがかかっているような状態です。そのためスローでは後方にチャンスはありませんが、エルフィンSのように地力に差があれば話は違う様子。一昔前に見られる、地力の差が出やすい京都馬場ではないかと。

 

なしてそうなっているのか。

後方にチャンスが乏しいためドスローは嫌厭されています。先週は先行争いが激しくありまして、一団の馬群が形成されづらい状態となっていました。

先行勢は後方を引きつける形で競馬をしていましたが、そうなると後方も長い脚を使うことになります。先行勢も序盤に脚を使っておりますので総消耗戦です。残り200mで如何に伸びるか・・・それまでにどれほどスムーズに競馬を進められていたか、という内容になりがちでした。

頭と尻尾は論外。中団近辺から粘ったり差したりで馬券が決まっています。後方から大外を回ってぶっちぎったデアリングタクトの内容は非凡なものです。(初角9番手・4角10番手・12頭立て)

 

血統から言いますと、「長い脚を使いながらも、終いを使って凌ぎ切る。」という内容はHyperionやFair Trialの領域です。そりゃディープ・バゴ・ステゴ・キンカメ・ハービン・ジャンポケの有力馬を送り出しもしますわねぇ・・・。

人気上位全てにチャンスがあるとは思いますが、奇しくもここは京都です。直線が平坦の外回り、京都2200mであります。

京都2200mでHyperionやFair Trialを上手に使おうというのは、武豊が最適解を見出している話。つまりトゥザヴィクトリーの如き直線一気がベストアンサー。モレイラ&リスグラシューだってそうしました。

 

目標とする大先輩はスイープトウショウかリスグラシューか。牝馬にとっては宝塚記念出走を決める大一番とも言えます。ここで適性を示さねば陣営が見切ってしまいますので。

間に挟むのがドバイなのかヴィクトリアマイルなのかは分かりません。ここと、この次走、そしてその後の状態。全くの未定というわけではないのでしょうが、夏入り頃のことは将来的展望の域を出ません。

それでも2200mというのはやや不思議な距離であることに違いはありません。結果を出すことばかりが幸せでもありませんが、先達の結果を受けてみれば是非とも攻略したい舞台です。

 

[fin]