砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

札幌記念展望

気がつきゃ札幌記念です。まー、夏競馬は気合を入れて予想をしないので、それは仕方がありません。G1最高です。

ビワハヤヒデのことを考えながら私事をこなす日々でして、これを8月中にアップするのが目標です。とまれ、そっちのほうに目処が立っておりませんので、札幌記念に関することで、広告表示を回避したいと思います。

 

出走馬に目を通しましたが・・・トーラスジェミニというのが面白い馬ですね。キングズベストの典型例でありつつも、柔らかに動くタイプ。こういう馬は札幌記念でも頑張れそうです。

アタマは怪しそう・・・と読みをしますれば・・・うーん、ディサイファのパターンで決まるんじゃないかと考えます。

 

ディサイファって母母父がDanzigでして、競争生活終盤ではマイルに適性が寄った馬なんですよね。速く動き続けることが出来る・・・ってのはHyperion的で、札幌記念って基本的にはHyperionなんですよね。

トーラスジェミニの逃げならば正しくHyperionの世界となるはず。そう読みますと、話が難しくなりますな。

 

ノームコアとラッキーライラックが人気していますが・・・彼女らが「Hyperion的」であるかが一つの焦点。2頭とも母系はHyperionが弱いんですよね。だからこそ父がハービンジャーやオルフェーヴルであるわけです。

更に言いますと、母系にHyperionが強いとディサイファの様にマイルへ寄り易いんですわ。欧州系のクラシック型ばかりを重ねたパターンもありますし、北米系の短距離を詰め込んでも2400mを踏破するパターンもありますので、一概には言いづらいところですね。

その点でディサイファのDanzigというのは方向性を明確に示す血統です。

 

サンデー+Danzigというのは、おおよそ、足の回転で問題を解決する類の配合型です。柔らかさ≒靭やかさを排除した様なところもありまして、それがマイル適性≒小回り適性につながっているとも言えます。

小回り適性≒先行力とも言えます。あるいは末脚の鋭さとも言えます。極論、競争馬としてのスピード能力とも言えるかもしれません。

デアリングタクトが典型例です。Danzigではありませんが、アーモンドアイもそうですね。速く動けるから偉い!みたいな勝ち方をします。あるいはハープスターもそれに数えられるかもしれません。

 

速けりゃ偉い!という勝ち方をしてきた馬を出走馬から探しますと・・・ラッキーライラックだけなんですよね。札幌記念は良くも悪くも極端な条件ですので、スピード能力という一点では裏切らないレースです。

そもそもMy Bupersですし。Hyperionとして生きることを強制する母系です。しかしライラックスアンドレースそのものに目を向けますと、小回りを押し切る様な強さを見せる血統でもないのも事実。外回りなら逃げ切ったりするんですけれど。

ラッキーライラックの弱さというか、エリ女までハマらなかった背景はそこにあるんじゃないかとも思います。控えるのが本領と思いますと、ちょっと札幌記念っぽくありません。

・・・それでも勝ち切るのが札幌記念におけるG1勝ち馬ですが。ゴリゴリの本命として遜色はありませんよね。

 

穴馬は強いて言えばという程度ですかね。ラッキーライラックを崩す予想はしづらいんですが、ノームコア崩しを予期するならばイェッツト。

金成貴史師はゴリゴリの中距離馬を育成する手腕に定評あり。重苦しすぎてどうにもならない馬もいたりするんですが、上の馬はゴリゴリと粘り強く動きます。

スピードという点ではどうしようもない馬が微妙に差してくるのも札幌記念でして、ディサイファの2着は中長距離へシフトした7歳ヒットザターゲット。ハープスターの2着は名高きゴールドシップ。サングレーザーの2着はスピードを忘れたダービー馬マカヒキ。トウケイヘイローの2着はアスカクリチャンです。

 

ペルシアンナイトに期待する筋もあるんですが、この母系はダートにシフトしやすいので・・・。

 

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