砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

札幌記念回顧

ラッキーライラックは先行がダメっすね。理由は分かりません。

展望にて書いたように母系がMy Bupersなので先行がダメって話はないと思うのです。しかしライラックスアンドレースの仔はどうも先行競馬で脆いところがあります。となるとFlower Alleyがその理由なのかも。

この場合はFlower Alleyというよりもプリンセスオリビアというべきかもしれず、この仔であるトーセンラーやスピルバーグって突き抜けるような勝ち方が多いのです。「脚色では絶対に優位」という形でマイルCSや秋天を勝っています。

この理由は様々でしょうが、仮に気性がそうであるとすると、Aureoleの絡みであると思います。Aureoleって競り合いに強いんですが、その裏返しは、長い緊張に耐えられないとも言えます。

 

Aureoleというと先生のブログでおおよそイメージが固まるわけですが・・・。

ちょっと思うのは、激しい逃げ先行争いの末に「Aureoleだから」で勝つAureoleっていないんじゃないかと思うのです。注意散漫というか、長く集中力が保つタイプではなさそう。

大逃げは他馬との関係なしにリラックスタイムを設けられるのもメリットです。「落ち着かせたいタイミングで番手がプレッシャーを与えてきた」とか、そういうことがありません。

スローの逃げってのは後方からのプレッシャーを跳ね除ける精神力ありきです。程度の高い集中とスローの逃げは表裏であり、サンデーの血が満ち満ちたタイミングでスロー逃げの全盛を迎えたのは偶然でないと思います。

サンデー直仔の素晴らしさは、動き出しの速さと、鋭い切れ味と、スローでも高い集中を保てる精神力でなかったかなぁと。

キンカメ産駒の大物も精神的なところで強い馬が多かった。それはサンデー肌との配合が多かったためのイメージであったかもしれません。

 

ということでラッキーライラックはAureoleであると。Aureoleはせめぎ合う様な先行策では脆いと。

スミヨンはエピファネイアを先行策の中で制御しきったわけですが、それと同じことがラッキーライラックのエリザベス女王杯に言えるのかもしれません。

彼のやったことは「せめぎ合いにならないポジションを取る」「長いスパートとならない様にする」です。

エピファネイアは先行勢が手薄で同じレベルの馬が同じ位置どりにはいなかった。

ラッキーライラックは内枠を活かして鋭い差し脚を捻出することに専念した。

 

ミルコが悪いっちゅうこともありません。松永師は結構不用意に先行策を授けることがあります。ヴァンセンヌとか。

もちろんフラガラッハなどレース選びとハマることもあったわけですが、なんかこう、師の馬は突拍子もない通貨順位を作りがちですよね。一貫とした成績の馬がいない(笑)

 

 

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