砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2020年マイルCS回顧

うーん、ヴァンドギャルドでなくてアドマイヤマーズ。

ガチンコマイルを踏破するならば母父にクラシック型というか中長距離の本格派を抱えた方が良いという予想で、まー、それならサリオス(ドイツのダービー馬揃い踏み)とかヴァンドギャルド(英ダービー・凱旋門賞馬揃い踏み)が強いんじゃないかなぁと。

 

しかしサリオスはウオッカとベクトルが同じで、これよりソフトでモズアスコットみたいなRelicぶりだと思います。東京ベストで他はこなす程度と。東京でのパフォーマンスから実力を図るのは厳しい話であろうと。

1枚落ちか2枚落ちくらいだと想像していて、掲示板を外すのも視野だったんですが、1枚落ちでしたか。

安田記念を睨んでのマイル挑戦でありましょうから、上々の結果かと思います。「阪神マイルだ!これなら勝てる!」とは陣営も思っちゃいなかったでしょう。

 

ヴァンドギャルドは「ディープ×英愛クラシック」のスピードに限界を見たという負け方で、まー、エピファネイアとかもそうですけれど、前受けしないとクラシック血統の底力ってのは見せられません。

ディープがそのスピードを供給、あるいは母から徴収すべきなんですが、ちょっと厳しかった。これがディープの限界でしょう。

しかしダノンシャークみたいにいずれハマる時は来ると思いますから、来年か再来年を楽しみにしたいです。

 

ということで母父クラシックを狙うならインディチャンプが理想という読みはありまして、この観点における本命ですね。

ステイゴールド×キングカメハメハ×トキオリアリティーでマイル専門。溜めが入ってからのロングスパートとなるのが今週の阪神外ですから、ベストな選択というべきかと。ステイゴの土俵です、ロンスパは。

 

しかしグランアレグリアの血統表を悶々として、唸りながら、時には発狂しながら見ていてですね。まー、サリオスの血統表でも発狂していたんですが。(お前フランスなんか英愛なんかドイツなんかはっきりしれや!なんでサラキアは英愛なんだ!)

グランアレグリアって母が北米の2000m~2400mなんですよね。中距離基調の配合でして、つまるところ、彼女は、中距離血統から1200mと1600mをぶっこ抜くスピードを抽出しているわけです。

ストレイトガール・ロードカナロア・デュランダルという前例を見ても母父は短距離でして、グランアレグリアとは一線を画する存在。はっきり言って、血統的には前例から一歩抜き出た存在。

中距離から1400m的スピードを抽出したディープ産駒なんてのは最強であるに決まっていて、実際に今年の最優秀短距離馬を獲るのは内定しています。これに抗うなんて出来るんだろうか・・・と。

 

欠点は「外に出さなきゃ死んでしまう」ということと、「Sun Again絡みを弄った4分の1サンデーだからハマらなきゃ案外」ということの2点。

逆を言えば「外に出したら最強」「サンデー自体を弄っているから4分の1サンデーの短距離対決では絶対最強」ていうわけで、まー、そういう結果でした。

サンデーからスピードを限界まで抽出しようとしたらSun Againをいじるんがベストです。Discovery・Pretty Polly・Count Fleet・Pompey=Laughing Queenといったところと深く関係しているのがPromised Landなので、サンデーの持つ中距離適性の本丸というべきでしょう。(HaloのAlmahmoudと同様にNorthern Dancerへ強く繋がる)

本来はNorthern DancerやBoldRuler、Mr. Prospectorなんかで弄るに留まり、そういうのはイメージ通りに出ます。しかしSun Againというのを持ってくるとですね、かなーり違う馬に出るんですね。

 

Sun Againを持つ血統というとStorm BirdとかDamascusとかモガミとかダイナアクトレスとかで、キズナとかモーリスとかウインバリアシオンとかコウエイオトメとかスマートレイアーとかですね。「お前なんか変だぞ?」みたいな馬が出やすい。

グランアレグリアもこの系譜であり、その点から「短距離版キズナ」とも評していました。ハマったらマイル戦とは言えアーモンドアイを打倒しちゃうんですから、これに抗う手はありませんでした。

 

したら同じ様なことをしている馬も選びたい・・・というのが人情で、スカーレットカラーにも悩みました。まー、ちぐはぐな競馬を繰り返している可愛い娘です。

なーんか内ラチ沿いに拘るんですよね。父岩田。Lyphardとかを引かないんで拘る理由がないと思うんですが。むしろRibot×Nasrullahとかを引くんで外を追い込んだ方が結果が出ると思います。府中牝馬Sがそういう内容。

しかし父岩田の神騎乗って「馬群嫌い気味の馬を勢いよく捌かせて先頭へ立たせる」というもので、母父Caerleonのダノンシャークやブエナビスタでも内を捌いています。

また父がSun Againのインブリードで母父がCure the Bluesのエーシンフォワードも内を捌いています。スカーレットカラーの血統表からしても、そういう競馬でジャイアントキリングを狙っているのかなぁと。捌けたら神騎乗で勝利確定です。

しかし今の阪神で内を捌いてもしょうがないし、阪神外で内を捌いてもしょうがない。ということで消しと。危なかった。嬉しい。

 

アドマイヤマーズは最初から注目していませんでした。サリオスとグランアレグリアに時間を取られてしまって。

母父中長距離じゃないし、Relic持ちだし。今回はRelicを消すって決めてたからラウダシオンもサリオスにも印を打っていないわけで。しゃーなし!と。

Halo3×5・5でStorm Bird持ち。サンデーを強く弄った4分の1サンデーであることは承知であったのに、なぜ軽い気持ちで消してしまったのか、悔いが残りますね。

いやーほんとに。Mill ReefにSwapsのシングスピールを引いているんで、平坦スピード勝負ならかなーり強い馬なんです。Hyperion的に素早いのトップクラスですから。

けれどなんとなくダイワメジャーっちゅうことでスピード能力が低そうだなぁ、登坂あったほうが良いなぁ、と種牡馬イメージが先行しちゃうんですよ。NHKマイルCを勝ったのも悪い。朝日FSと香港マイルだけなら「平坦マイラーじゃんけ!」ってなるんです。

 

またも馬券はハズレです。もうそろそろ・・・と思い続けて早・・・何年?3連単の一点ってこんなに当たらんものなの?

予想っちゅうのは予め想うわけでしょう?何を想うかったら、予めってんだから未来のことでしょう?己の体験する未来ってのは一つしかないんだから、本物の予想は一点買いに決まってるんですよ。

「ギャンブル好きではない」と公言する身としては、ギャンブル的に正しい買い方をすることはしちゃいけない。馬券を当てることじゃなくてね、未来に起こることを正しく想うことが大事なんですよ。

でっかい配当はあくまでもボーナス。予想を当てることが一番で、お金は二番です。それじゃなんで人気の薄い馬をまいどまいどチョイスするんだろう・・・?マイノリティーになりたい天の邪鬼の罪なのか。

 

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