砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2020年朝日FS回顧

グレナディアガーズは完全ノーマーク。

Inauguralの一家において傍系の出身・・・というか、この一家はメインルートのない形で繁栄している血ですね。

「こいつ変な構成の血統じゃん」ってのはなかなかの確率でInauguralで、Frankel×Harlington×Silver Deputy×Bold Ruckus×Geiger Counterで日本の芝G1を勝っても全く不思議はありませんよねぇ~。

また5代母の父であるParade of Starsってのがレアリティの高い血で、更に5代母がAffectionです。ホントにレアリティ高い。SSRくらいある。

 

・・・

 

「なんやかんやでステラヴェローチェが勝っちゃうんじゃないか」と思っていて、回顧ではF2-sを語る気満々。予想記事でもそこを大きくカットしています。それでSilver Deputy持ちが勝っちゃうんですから競馬は面白い。

要約すると「Nashwan×ディープはショウナンマイティみたいなアンコントローラブルの気性を伝えかねない組み合わせだが、サンデーの鮮やかな差しを支えるFlambetteとHyperionの組み合わせがコントローラブルにしてくれるんだ。」って話です。

ショウナンマイティはF2-sのAllegedをインブリードしていて、同じくF2-sのSecretariatを抱えるStorm Catが母父。ステラヴェローチェはBustedのインブリードで母はSir Gaylord≒Secretariat。

サウジアラビアRCはどろんこ安田の内を突いて3着まで上がったショウナンマイティの走りを彷彿させられる内容。あれほど顕著な気性難ではないにせよ、横ノリの起用からして気性は推して知るべしという。

 

そのステラヴェローチェから一歩先にあったのがグレナディアガーズであった、というのが私の受け取り方ですね。

この絶妙の前受け気性はカネヒキリ的でもありまして、フジキセキ×Deputy Minister×Mr. Prospectorって前受けでビタッとハマるタイプが多いです。

フジキセキの母ミルレーサーとUnbridledの母Gana Facilはほぼ同じ血統構成ですから、Gana Facil×Deputy Minister×Mr. Prospectorも前受けでビタッとしても不思議はなく。そういった勝ち方だったなぁと。

 

しかし「4分の3Flambette・4分の1Kind」かつ「4分の3Buckpasser・4分の1Lucas Street」だけでG1を勝てるかというと、大概のオープン馬はG1勝ちの目があるということになってしまいますね。

なので最注目として「Buckpasserに対するLucas Streetってのがカナダの至宝Deputy Ministerを大いに増幅させている」という点があるのかもしれません。BCフィリー&メアスプリント勝ち馬の素質がストレートに表現されましたかね~。

 

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