砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2021年天皇賞春回顧

カレンブーケドールはベストの舞台じゃないだけに、まずまず頑張れたのかな、と。

内の番手を取って、ペースは速い。カレンブーケドールの「ハマり方」を見られる良い展開だなぁと思ってみてました。そこから4角先頭気味ですから「これはホントに来たか!」とワクワクしたんですけれど・・・。

あそこからディープボンドは盛り返してくるし、ワールドプレミアが完全にハマってるし。それでもアリストテレスの猛追を凌いだのですから素晴らしい3着だったと思います。

 

 

ワールドプレミアとディープボンドの差は大きくないと思いますが、結果的にはワールドプレミアの方が速く動ける馬であったのでしょう。

ディープボンドはチャンピオンスプリンターの近親でスピードの担保はありますが、Alzao≒Storm Cat≒ダンシングブレーヴ≒モガミポイントなのでHyperion的に速く動くことは決して得意ではなかった。

ワンペースでガチンコの3200mならば絶対にディープボンドが強い。しかしペースの緩むポイントがあって、そこから長いスパートを繰り出す様な展開ではやや劣るんじゃないかなぁと。

 

ドイツの真骨頂は「速く走ること」と「スローに対応すること」の両立にあるとも言えて、サラキアやエイシンフラッシュもそうでした。

ワールドプレミアはどっちも微妙な馬で、Hyperion的なロングスパート戦の方が得意な馬です。結果的にそれが上手く作用したという内容で、ディープボンドよりキズナっぽい馬であるかもしれません。

誤解を恐れずに言えば、ワールドプレミアは北米的な強さを持つ馬なんですよね。それが分かるのは種牡馬として産駒を出してからとなりますが、北米のスピード血脈とは相性が良いのではないかと思います。In Realityとか。

 

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