砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ヤエノリバー雑感

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ツァーリーナ大喜利はワールドエース推しでした。Nasrullahをアウトにしたかったんですよねぇ。

しかし今にして思えばツァーリーナに対するNasrullahアウトは軽率であったと。アウトにするにしても、何を以てそれを行うのかっていうのを、当時は考えていませんでした。ドイツは素晴らしいし、万能の趣もありますけれど、このゴリゴリアメリカンブラッドに対してはどうであったでしょうか・・・。

そこをよく考えていきたいですね~。

 

NasrullahというかBold Rulerが多いのがA.P. Indyで、Pulpitで。この導入が行われたのがヤエノリバーの2代父ペイドリン。その母Sun PrincessaはPleasant Colony×Northfieldですからタップダンスシチーと似ています。

タップダンスシチーの2代母父がBold Hourですんで、配合の方向性は似ています。彼の産駒において、総賞金上位はRoberto持ちで独占。続くのがCaerleon持ち。Caerleonの方向性で血統を紡いできたのがヤエノリバーと言えるでしょう。

これでMan o' War絡みのマッスルを受け継いでいればディープ系で間違いないと思うのですが、ヤエノリバーはそうでもないらしく。(詳細は先生の記事を参照)

 

それはそれで素晴らしいと思うのも一つですし、その素晴らしさに何かしらの上乗せを図りたいというのも一つ。

いずれの考えにおいてもRobertoの導入はありだと思います。Yarn=PreachにはHonest Pleasureが含まれているので、Grey Flightのダートパワーを生かすならRobertoかなと。ボールドラッドもRobertoと好相性です。

であればDanzigもセットで欲しいし、Grey Sovereignもありでしょう。Fair Trial的なものも供給していきたい。この流れならばアウトブリードで行けそうですけれど、それが適う脈絡ってのを精査しないとよく分からんです。

 

比較的安い種牡馬を選ぶにしても、売却予定ならばセールストークを入れたいところ。「この種牡馬の黄金配合です!」くらいの単純明快なのがいいんでしょうかね。

ほそぼそとしていても頑張って仕事している種牡馬の中で安いもの・・・と言えば、とんでもなく候補は少ない。

抑えめの価格だった新種牡馬たちも結果を出した馬は種付け料が上がりますし、下降か据え置きとなった種牡馬でマッチする馬を探すべきかな。

しかし血統屋の送り出す馬ですから・・・よく言えば矜持、悪く言えば虚栄心ですか、「私たちの仕事はこういうことなんだ」って形にしたいところでしょうか。コンセプトホースというかコンセプトブラッドというか、そういうのを市場に送りだしたいですよね。

 

それは2年目以降のことでしょう。であれば初仔は「これがヤエノリバーの仔なんだな。これが繁殖ヤエノリバーなんだな」と頷ける仔を出したいはず。

正道を行く仔を出したいと思えば、新種牡馬は果たしてどうですかね。他の仔と比べながら「こういうところはヤエノリバーの影響なんだな」と思えるかもしれませんが、可能ならば、過去のデータを利用したいかもしれません。

そう考えると今までの大喜利とはかなり異なった話だと思います。優れた配合というよりかは、ど真ん中ストレートを放り込みたい。

しかし邪道でもデータがあれば構わない。配合に邪道があるかはさておき、ヤエノリバーとの比較対象が豊かであれば、なんでもよい。

となると、これは、JBISサーチよりもTARGETの世界です。ちょっと面白くなってきましたね。

 

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