砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2022年ヴィクトリアマイル予想

ファインルージュに◎を打とうと思っていましたが、ルメールはどうもボストンハーバーの軽快さを差しの鋭さとしているようで。

エピファネイアの屈辱を味わった福永騎手の方が前で受けていて、ファインルージュは紫苑Sの乗り方で良いと思うのです。どんなに立ち回ったって強靭な末脚にゃ勝てんのですよ。本格化ハーツとか三冠配合馬とか、ああいうのを凌いだり差したりという力はないんだもん。出し抜くしかないよボストンハーバー。

 

こうなると逆算の1400m馬であるソングラインとレシステンシアが濃厚になりますが、この人気ならクリノプレミアムも狙いたくなりますか。これもちょっと内枠が欲しかったかな。

念願の内枠をゲットしたのがメイショウミモザで、前走は「阪神外マイルだし」という競馬を出し抜いての勝利。緩みのない流れを内ラチ沿いで堪えて、満を持しての追い出しが会心でした。スプリントでオープンに上がる馬なんてのはコーナーワークがみんな達者です。

前走は相手に助けられた面も多々ありますんで、格付けが済んだという内容でも。しかし決め手勝負にならなかったのは本番にも通ずるところで、同じ形なら負けないでしょう。

ただ、こんな言い方もないんですけれども、メイショウの冠名が東京マイルをぶっこ抜くというのはイメージと違うかなぁ。

 

というより、内枠はデアリングタクトを除けば位置争いが熾烈です。こうなるとソングラインも進路が厳しくなってしまうので、内をとれたら何でも良いということはありません。(そもそもソングラインは白帽子を欲しがる馬じゃない)

そのくせ外枠は競馬を作る馬が多くいるし、「流れに乗れたら何でも良い」みたいなのも多数。これはスローにならないでしょう。

ベストパフォーマンスでジャイアントキリングをやる馬がいても不思議はなく、これは逆算じゃ勝てないレースかもしれません。

 

スタートからゴールまでの逆算というのはポツンに近い思考ですが、ポツンは馬群の流れを完全に無視するという変態行為なので別枠というべき。相手関係を読んだ上でのポジショニング、動き出しというニュアンスが強い言葉です。

VMは「この馬を交わしたら勝ち」みたいなところがないし、むしろ負けフラグみたいなところあります。予想だにしない馬がドハマりすることがありますから、マジでベストパフォ目指してレースするしかなくなっています。

それだけに最強の1番人気馬の邪魔をするとかがなくて、アーモンドアイとかグランアレグリアとか、ああいうのはいつも通りのパフォで突き抜けちゃいます。ヴィクトリアマイルはステータスで殴るタイプが強い。

というのに、今年はステータスで殴る馬がいないんですわ。ダート帰りとか、強さの見えづらい海外遠征帰りとか、中距離王道路線からの奇襲とか、故障明けとか。これ本当に春の牝馬最強決定戦なの?

 

レシステンシアはもっと1400mで逃げるイメージを固めていたら楽に勝てたと思うのですが・・・スプリントチャンピオンを目指す彼女にそれをさせるんは愚策でしょう。仕方なし。

スプリントチャンピオンの延長線上にヴィクトリアマイルを描くのは大変な困難で、グランアレグリアはもうちょっと曖昧なイメージで勝ってきた馬です。マイペースでスプリントG1とマイルG1をぶっこ抜けましたもん。

鞍上がコロコロ替わっているのもマイナスポイントです。北村友一騎手が万全で乗り続けていれば、どこかで勝てたし、ここも楽だったでしょう。惜しいことです。

 

◎メイショウミモザ

○レシステンシア

△デアリングタクト

 

この枠だとレシステンシアが窮屈。そもそもスローでは勝ちの目が薄いので、スローならスローで自分が作った方が勝ち味があるでしょう。しかしスローからのダッシュ戦は強くないので、中距離馬の強みは削らざるを得ない。

淀みなくペースは流れるだろうし、それなら阪神牝馬Sの再現を狙ってもいいのでは。阪神外マイルよりもコーナーワークを要求される東京マイルならメイショウミモザの強みはより活きる。更に上を見てもいいか。

短距離出身馬で上位独占もありそうだが、ソングラインはスムーズさを欠く気が。先行しないキズナ産駒はスムーズさが肝で、富士Sもそうでしたが、内枠なら外へ切り替える形が望ましい表現。内に専念するときつくなりそう。

内に専念出来るメイショウミモザ、独力による踏破を目指せるレシステンシア・・・となると、中距離馬の格で勝負するしかないデアリングタクトが最後の最後に届かせる目はありそう。

この馬だけは流れを無視出来る。末脚の強靭さだけを言えばコントレイルやアーモンドアイよりも上。この相手関係のVMなら3着は確保するでしょう。故障明けを加味しても・・・。

 

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