宝塚記念どうすっぺなぁ・・・と数日悩みまして、土曜深夜になってもこうして結論が出ません。(POGリストの始末が本当に終わらない)
ゴールドシップを今にして思うと、水のような馬だったなぁと。高きより低きへ流れる水の様に、エネルギーの消耗は高さ=慣性を得ることに絞られていたように思えます。勢いがついてしまえば、あとはロスがなかったんじゃないか。
この美点は究極的にThe Tetrarchにあるだろう、と思うのです。
この靭やかさをスタミナ的に運用しているのが、Mr. ProspectorやPrincely Giftなんかの血脈と言えるでしょう。ここからFair Trialの集合を巻き込んでどうのこうのとしていたのが、20世紀末から21世紀初頭の配合です。
現代はそこらへんを父母相似的に重ねるのが主流で・・・ディープインパクトの誕生からその産駒、後継種牡馬の配合形を見ると伺えることですか。つまり、ディープインパクトこそがFair TrialとMumtaz Mahalの究極にあたり、それを薄めたり濃くしたりするのが「ディープインパクト系」の定めでしょう。
ここから考えられるのはNorthern Dancer×Fair Trialの種牡馬がFair TrialとMumtaz Mahalの橋渡しとしてあったこと、ディープで言えばAlzaoですね。そしてサンデーサイレンスがMumtaz Mahalの集合とみなされるということです。
宝塚記念という舞台は、サンデーサイレンスのインブリードによってゴールドシップ的な何かを作り出せたか、を問う舞台・・・いずれそうなるでしょう。今がそうであるかは分かりません。
サンデーサイレンスのインブリードがなされていない馬にゴールドシップは作り難いかなぁと思わなくは。血統論云々ではなく、種牡馬ステイゴールドがおりませんので。
最もサンデーサイレンスの匂いがしないというか、Haloの匂いが希薄なのがステイゴールドでした。ステイゴールドをPrincely Giftやノーザンテースト、ディクタスで語る血統マニアは多数いるかと思いますが、Haloで語る人は果たして。(私だけ?)
オルフェーヴルやゴールドシップがサンデーのインブリードで成功したこと、バゴ×ステイゴールドが成功したこと、「緊張と緩和」を実感する話です。
◎ディープボンド
○アリーヴォ
△デアリングタクト
もしキングオブコージがガチで勝ちに行くのであれば、手段も選ばないのであれば、鞍上の息子、いずれかが勝つと思います。
しかしおそらくはディープボンドを飛ばしに行くでしょうし、その上でタイトルホルダーの3馬身後方くらいの位置かな。息子二人の叩き合いを見るために、特等席を確保しに行くんでは。(失礼な予想)
キングオブコージ的に正しいポジショニングですし、勝ちに行くならディープボンドの後ろは厳しいっす。けれど、今回に限ってはディープボンドは前にいた競馬がしづらくなると思うのです。
距離が長いんで、キングオブコージが手応えよくまくりに来たら対応が難しくなります。Ahonooraのまくりは狂気を含んでいますんで、しぶといし反応もいい。しかしこれが前にいた場合、ディープボンドはついていけばいいわけでね。ついていかなくとも、道をある程度拓いてくれますし。(キングオブコージのまくりに呼応する馬は多分少ない)
キングオブコージの要求とディープボンドの要求が噛み合うという珍しさで、あとはアリーヴォがエフフォーリアを潰せば外の馬場からきっちり伸びるでしょう。キングオブコージは厳しいかな。
タイトルホルダーは流石に距離が短い。パンサラッサが逃げるならば中距離戦となりましょうし、その影響をもろに受ける番手の競馬は厳しいでしょう。ディープボンドはそれを回避できますし、ディープボンドの方が距離適性は短くあります。
これもキングオブコージが外の馬を弾かなければ、ギベオンとポタジェが前に行けますんで・・・パンサラッサに自力でプレッシャーをかけるという仕事から開放されるかと。その場合は離れた3番手や4番手で良いんすよ。後ろの馬はタイトルホルダーとエフフォーリアを倒さなきゃならないわけで、鈴の付いたパンサラッサが離れても構いません。
これがタイトルホルダーが勝つシナリオで最も有力かと思います。でもキングオブコージが差し先行、中団前目まで出てくると厳しい。
フェイムゲームやゴールドシップみたいな先行の仕方は、それこそディープボンドやタイトルホルダーみたいな距離適性の馬がやることで、ギベオンやポタジェみたいな中距離馬には厳しい話です。ポンッと出て斜めにサーッと行きたいところにキングオブコージがいるんでは。
横ノリが特等席を確保するばかりに、息子たちは弾けない。そんなシナリオを見てみたいですね。
正しくはキングオブコージが特等席を取ることが出来るだけのポテンシャルを持っていて、コンディションも整っているだろう、という。前走の大阪杯は後方から手応えなく流れ込む競馬でしたから、この短期放牧で復調していても不思議はありません。
G2を二つ勝ってからのハンデ戦もありません。この後は長期放牧を挟んで秋競馬へ向かうか、札幌記念は向かうかの2択。立て直す時間が多く取れますから、メイチで行ける条件です。
横ノリの最高の競馬が見られるパターンで、たまたま、その穫るべきポジションが、授業参観の特等席なのです。むしろこれはJRAの陰謀。
キングオブコージは、本命を打てる枠と条件だと思いますがね・・・。いや、これは後々になって削除したくなりそうな予想記事になりました。当たったら別ですが。当たらんでしょう。
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