競馬について書くことがめちゃくちゃあります。
1,「Nasrullah×PrincequilloとGrey Sovereign×Prince Bioの差」
2,「ステイゴールド×キングカメハメハの成功」
3,「ステマ配合におけるロイヤルサッシュとスノッブ」
4,「ショウナンパンドラに見るフレンチデピュティ≒ゴールデンサッシュ」
5,「インディチャンプに見るキングカメハメハとSpeak Johnの脈絡」
6,「ディクタス・Speak John・Burghclereの脈絡と根拠、これに関わるサンデーサイレンスに在り方」
1,「Nasrullah×PrincequilloとGrey Sovereign×Prince Bioの差」
「ナスキロとグレビオが別枠で語られる意味とは?」という話でして、そこを深く探っていけば面白いものがないんじゃないか、という。
この二つの組み合わせに共通するのは、後に発達した北米血脈との組み合わせが生じる点。特にMan o' War系との絡みが秀逸であり、これを回避したNative Dancer~Natalmaの在り方を模索したいところ。
Prince Bioは明確に仏系の血統ですので、それによる血統的凝り固まりが生じているのは間違いありません。これに英国のBlandfordが絡むパターンが多いことも重要で、メジロマックイーンの探索へつながる要素というべきでしょう。
つまるところ、プリメロとPrince Bioを結び付けるということは、北米的Man o' Warが絡むことと同じで、ここにスペシャルウィークやハービンジャーを感じ取ることが可能でしょう。更に飛躍すると、エルコンドルパサー。
Prince BioについてはSon-in-Law~Fair Trialの絡みも面白いところで、この観点からはトニービンとメジロマックイーンを一緒くたに語ることも出来そう。またSpecialの血脈やLyphard、Danzigなどの存在も重要で、特にLyhpardはWild Riskとのセットでよく見られます。つまるところBeringであり、上記で挙げたハービンジャーやリスグラシューをよく見たいところ。
リスグラシューの名が挙げてしまうと、Mill ReefとPrince Bioの絡みについても言及せねばなりません。そしてハービンジャーとリスグラシューがセットになると、Danzigの役割について語ることもマストで、それならSinndar(非Prince Bio)の存在が有用でしょう。
この場合、Somethingroyal血脈の在り方についても重要となります。リスグラシューの母リリサイドはHabitatを持ち、Sinndarは父Grand LodgeがSecretariatとHabitatを持ちます。ハービンジャーもShareef Dancerを介してSir Ivorを持ちますね。
この三角関係においてハービン×キンカメの成功も重要なポジションにあります。この観点においてハービンジャーがMill Reefを獲得することはストレートな成功パターンに思えますし、ブラストワンピースとモズカッチャンを輩出した以上は成功というべきです。
しかしアベレージを求めたことがありませんので、精査すべき部分。どちらかと言えばRed Ray=Kahledの絡みが重要くさく、ツルマルワンピースを通して「ハービン×キンカメはニックスなのか」を語る方が正しいように思えます。
サンデーサイレンスありきの世界よりPrince Bioを語る以上は、Wishing Wellから逃れられることができません。
Prince Bioに英国のBlandfordが絡むとしましたが、具体的にこの血脈をどう考えるべきか。一般的にBlandfordとはBlenheimが王道で、Mumtaz Mahalが王道で、それ以外のBlandfordというと非常に限られてしまいます。
これに関する考え方は、「王道へ如何に作用するのか」というもので良いかと。これはプリメロ=AvenaやBig Gameなど、そういった血統が如何にしてMumtaz Mahalと絡み合ったかという話で、この絡みにより何を得たのか、何を得られなかったのか。
結局これはサクラユタカオーやエアグルーヴの世界観で、ドゥラメンテとキタサンブラックの比較で語り得るのではないかと。
仮説として、Prince BioはAyrshire的な集合を導きやすく、そのためにRoyal Chargerと結びつきやすいのではないかということがあります。
Mumtaz Mahalを引くということはBlenheimを引くのとほぼ同じで、その直後にSolarioを引っ張り込むRoyal Chargerという血脈はAyrshire的に有用です。Nasrullahよりも。
Northern Dancer×Royal Chargerという組み合わせがこの傾向にあるかもしれず、あぁ、これですとナスキロとグレビオというよりかは、もっと違うものになるかもしれませんね。
ステマ的に気になるのはMy Babuの存在。これはBlenheimを引かないMumtaz MahalであるBadruddinを母の父に持ちます。まぁ、父DjebelがAyrshireの名血Ballantraeを3代母に持つ以上、所持不所持に大した問題はないというべき。
現代にその差異が影響を及ぼす可能性は少ないでしょうし、今回の話とは関係が薄いと考えます。
Ayrshireを考えるときにさりげなーく躍動するのがSt. Serfという血。彼の輩出した名繁殖がSt. Lucreで、この枝からはDark Legend・Golden Orbeの兄弟やAbjer・Goyaの兄弟が出ています。St. Lucreの母がFairy Goldで、Fair PlayやFriar Rockの母ですね。スーパーな血筋です。
で、Dark Legendの娘にRosy Legendがありまして、彼女はSt. Serf4×4。その仔にはハロウェー≒Dante=Sayajiraoがあるわけですから、やはり強い。Rosy Legendの3代母SanctimonyはSans Souciの母・・・やはり強い。
St. Serfの話に戻りますが、ここの絡みで強いのがUmidwarとプリメロ、Sparkleで、いずれもBlandford×St. Self(≒Simena)(あるいは≒Atalanta)の組み合わせを持ちます。
AtalantaはAyrshireの母でもあり、ニアリークロスと表記することは出来ませんが、Blenheimに近しい組み合わせを持つと言えます。表記すべきでないことを承知の上で、それをやれば・・・Princely GiftはBlenheim≒Sparkle3×2ですね。
ニアリークロスとすべきでないにしても、ゴールドシップの血統表を見る際には有用な考え方です。The TetrarchとAyrshireがゴールドシップの全てと言っても過言ではなく、メジロマックイーンがどれほどTetratemaに支配された血統であるかも考えやすい。
ゴールドシップに関してはMahmoud≒Mumtaz Begum≒Tetratemaくらいに考えた方が血統表は圧倒的に見やすいでしょうね。「Bold Rulerを引かないPromised Landインブリード」というべき表現がゴールドシップで、Promised Landの母MahmoudessがMahmoud≒Tetratema1×3。ここを徹底的に刺激した配合です。
ゴールドシップ産駒はスマートレイアーとかウインバリアシオンとかコウエイオトメとか、ああいう方向で固めた方が格好が決まりますね。Bold Ruler的素早さを如何に取り込み、如何に表面化させないか、という。Bold Rulerが全てになると上級たり得ないし、けれどこれを起点として引き締める必要があります。
すごいことになった
ゴールドシップとその産駒がいればBusted以外の部分は全て説明がつく。ナスキロとグレビオの比較なんていらなかった。キンカメという寄り道もいらなかった。ゴールドシップが全てだった。
アウトプットしてみればまた違う結果になるかもしれません。PrincequilloとPrince Bioの差はおおよそ説明できると思いますが・・・。
とりあえずゴールドシップ×ロージズインメイの根拠はほぼOKのはずなので、ここからquilloとBioの差はいけそうです。
ゴールデンサッシュ×Speak Johnニックスの根拠探し中。https://t.co/YfJJ3kELyChttps://t.co/qt3oxGvxtq
— 貫一 (@hourglass_blood) 2023年1月2日
これをよくぞ見つけたと我ながら思うわけですが、重要であるのはそこからの発展形。それにいたってPOGへ流用することが出来るわけです。
今も昔も「フレンチデピュティってなんなの?」と思うし、ソダシが活躍しても「クロフネって結局なんなの?」って思うし。血統にどれだけ漬かってもDeputy Ministerは底なし沼のままです。
掘り続けて、掘り続けて、「一応の決着がついたぞ!」と3回くらい思ったはずなのですが。別の世界からたどり着くのはいつもDeputy Ministerという沼で、「結局お前なんなの?」とループしつづけます。
正しくは、「分かりやすくないのが分かりやすい」というのがDeputy Ministerです。流し読みしてしまう名血統の多くは同程度に分かりづらいはずで、それこそサンデーサイレンスがそうでありましょう。血統なんてのはみんな分かりづらいんです。しづらいというか、理解不能なのです。
血統マニアはそこに一応の決着、一応の納得、ひと段落をつけていくだけで、別に何かを知りえたわけでもありません。
2は「ナスキロとグレビオは別物。それじゃダイナサッシュ≒ラストタイクーンという考え方はなんなのだ」という話。Prince Chavalierについての掘り下げをナスキロ・グレビオの差異を通して行うと。
3は1と2を前提としてロイヤルサッシュ≒スノッブが成立するかを考えます。1にて「Nasrullah×Princequillo」と「Grey Sovereign×Prince Bio」の差異を、2にて「Princely Gift×Prince Chavalier」と「Nasrullah×Princequillo」の差異を、3では「Princely Gift×Prince Chavalier」と「Nasrullah×Prince Bio」の差異を、ということですね。
4はBold RulerやRoyal Chargerにも触れますが、Busted≒DoronicにSpeak Johnがいかに絡むかを考えるのがメインです。
5はインディチャンプの成功から考えられるSpeak Johnとキングカメハメハの脈絡について考えます。
6は完結編。1から5までがサンデーサイレンスへ如何に絡んでいるかを考えます。
ドゥラメンテやオルフェーヴルへの理解を深めることが目的でして、まだまだ主な題材となる血統が決まっていません。とりあえずショウナンパンドラとインディチャンプですね。他は未定。
論文を書きたいわけじゃないんで、独断と偏見で題材は選ばれるでしょう。歪んでいても一本の線を描きたいところ。
「ライバルの血」という考え方を尊重して、脱線しないように手早く終わらせたいですね。
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